飲み会中にテレビを見ると、池上氏が日本政府の借金について語っていた。内容はひどいものだった。
話を聞いていると途中まで、間違えていなかったが、後半部分は、暴論でしかなかった。
池上氏によると「政府は、銀行から借りて借金している。銀行は国民から預金を預かている。その預金を政府に貸している。だから、国民が政府にお金を貸していることになる。
政府の借金増えたとしても国民の預金と同じ金額になるまでは返済できる。どうやって返済するのかと言うと、国民の預金口座を凍結することで返済する。そうならないためには増税をして税収を上げて返済する必要がある」とのことだｗ
このツッコミどころ満載の池上氏の話を聞いて、出演者が真顔で驚いている様子が移されていた。
もしこの出演者が池上氏の話を聞いて「そうだったんだ」と思っていたら、もう「ご愁傷様です」としか声をかけることしか出来ない。
「政府は、銀行から借りて借金しているので、国民が政府にお金を貸していることになる。」は正しい。
日本国債を一番保有しているのは銀行である。
「政府の借金増えて国民の預金と同じ金額になる」と池上氏は言っているが、これは間違いである。政府の借金増えても国民の預金と同じ金額にならない。
政府の借金増えたとしても国民の預金を超えることが有るのだろうか。基本的には借金をしてお金は、使う。政府も同じである。
誰か支出は、誰かの収入になる。政府の借金増えたということは支出が増えて、誰かの収入が増えることになる。結果的に銀行口座に振り込まれる。
だから、政府の借金増えると、銀行口座に有るお金も増えることになる。
「政府の借金増えたとしても国民の預金と同じ金額になる」と言っているが、政府の借金が今の預金額と同じ金額になる頃には、預金額が増えている。
いつになったら、政府の借金と預金額が同じになるのだろうか。いつ起こるか分からないことについて話をしても意味がない。
そんな話よりも、ハワイは毎年数センチずつ日本に近いている。ハワイが排他的経済水域に入ったらハワイが沖縄と同じ様にパスポート無しで行けるのかについて話した方が面白い。
政府の借金増えても預金口座を凍結することは無い。
預金口座を凍結をしてしまうと、経済は混乱するし暴動も起きる。
消費税を上げると、支持率が落ちたり選挙で政党が不利になる。年金の支給額を下げるだけで、老人が騒ぐような国で口座凍結をする選択をする政治家はいない。
政府は、リスクしかない口座凍結をしなくても借金を返済する方法は有る。政府は通貨発行権があるので、通貨を発行して返済していしまえばいい。
この方法だと、税収を上げることが出来なくても返済が出来る。
発行すると反動としてインフレが起こる。今の日本では、デフレ傾向があるから、むしろインフレが起こった方が景気が良くなって都合がいい。
インフレ率が高くなりすぎたら、税率を上げることで、インフレを抑えることもできる。
そうすると、政府の借金は減るし。どうしても税率を上げたい財務省も喜ぶので、みんなが得をする。
「政府の借金増えても預金口座を凍結する」と言って不安をあおるなら。隕石が地球に当たる話のほうが効果的だと思う。
隕石が地球に当たって、人類が全滅する方が、口座凍結されるよりも危機的状況である。口座凍結について話すより隕石についての話をする方がよっぽど有意義である。
増税をしても税収は増えない。
増税は税率を上げることであって、税収を上げることでない。
商品の価格を上げると、利益が上がるといっているのと同じことだ。価格が上がると、買い控えが起こる可能性があるので、利益が上がるとは限らない。
国でも同じことが起こるはずだ。
過去にも増税をしても税収が増えていると言えない出来事が起こっている。
2018年の税収は、1992年以来最高額になる見込みである。2018年は税率が上がっていないのに税収が上がっている。
もし、増税をして税収が上がるなら、消費税などが上がった年の税収が上がらないとおかしい。
僕は、税収を上げる為には、経済成長しかないと考えている。経済成長することで、企業や個人の収入が上がる。
同じ税率でも、収入が多い方が多く税金を納めることになる。増税は、経済成長を抑制することが有るので、増税と経済成長は同時に起こらない。だから、増税しても税収が上がるとは限らない。
経済成長無くして、増税は無いのでないだろうか。
池上氏がややこしいところは本当のニュースに嘘を混ぜてもっともらしく話すところにある。全部嘘なら騙されないけど、本当のニュースに嘘を混ぜられると騙されてしまう可能性がある。
池上の様にフェイクニュースを混ぜているやつは信用できない、騙されないように気を付けろ。
こんなやつの話を鵜呑みにすると、騙されて利益を搾取されてしまう。
ブログでは、池上氏の意見を否定的に書いているが、ネタを提供してくれたことには感謝している。
