進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

人手不足解消の為に研修をしているが意味が無い

人手不足には2種類あり、本当の人手不足と嘘の人手不足がある。本当に人手不足なら賃金を上げて対応する。
一番手っ取り早い方法で解決しないと、仕事が回らないからすぐにでも人を集めるには賃金を上げるしかない。
嘘の人手不足では賃金が上がらない。人手不足を理由に安く人を使いたいだけで、実際には人は足りている。
賃金を上げずに、人を安く使いたいが為に研修を行うことで、企業にとって都合がいい価値観を植え付けられ、安い給与でも仕事を辞めずに頑張らせようとしているだけだ。
まさに、下記の記事のようなことをする。


バス運転士不足解消へ 意識改革に主眼「塾」始動 京成グループ社員ら受講
www.chibanippo.co.jp/news/economics/564135
深刻なバスの運転士不足に歯止めをかけようと、プロ意識や職業に対する誇りといった意識改革に主眼を置いたユニークな取り組み「運転士道塾」が始動した。
京成バス社長や同会長、千葉県バス協会会長などを歴任した小田征一さんが提唱する「運転士道」の考えに基づき、運転技術や接客に優れた人材育成を目指している。

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人手不足に悩むのに無駄な研修をして意味があるのだろうか。余計な時間を使ってさらに人手不足に追い込んでいるだけだ。こんなことをして自滅しているかた余計に人手不足になる。
無駄なことをすればするほど生産性が下がる。生産性が下がれば給与が上げられないから、人が辞めていく、求人を出しても人が来ない悪循環が起こる。
生産性が下がった分を残業で取り戻させようとするわで、本当に働いても報われる環境でないから人が集まらない。無駄な研修をして、賃金や待遇をあげようとしないような会社は就職する価値のない。


人手不足に悩む企業は、根本的な問題を理解してないので対策を行っても逆効果しかない。
人手不足に悩んでいるのに賃金以外でどうにかしようとする会社というのは、大体は根本的な問題がわかってない。
今回の研修なんていい例だ。研修して従業員の意識を変える暇が有れば、会社の労働環境を変えるべきだ。従業員は、生活を充実させる為に働いている。
人手不足なのは仕事内容や労働環境に対して賃金が見合ってないので割に合わないと感じるから辞めて人手不足になる。賃金を上げることが最優先にすすれば、くだらない研修をしなくても人は集まる。
もしくは、休みが多ければ人は集まる。職種や意識の問題ではない。
給与が高ければ、仕事が大変でも頑張って続けようと考える人が一定数は出てくる。求人を出せば多くの応募が集まるから、頑張ってくれそうな人を集めることが出来る。
そうすると、自然と人手不足は解消されていく。


人手不足のためにプロ意識を持たせるために研修を行うなんて意味不明だ。
そもそも、プロ意識は雇用契約を結んで働いているだけの人が持つものでない。雇用契約を結んで働く人はそもそもプロではない。
プロと言われる人は、委任契約によって仕事を受ける。プロと呼ばれる職種は弁護士、医者である。他には、プロ野球選手やプロ棋士などで、みんな雇用契約を結んで仕事はしてないはずだ。
厳しい世界であると思うが、プロとして仕事をしている人は、みんな高所得で自由な働き方をしている。
なので、いっぱしの雇われである従業員にプロ意識を持たせても意味が無い。そもそも、従業員はプロでないし、今回の研修にプロは一人も参加していない。だから、最初から意味のない研修になっている。
従業員にプロ意識を持たせる目的は、プロなんだから給与が安く辛くても頑張れといったものだろう。プロと言う言葉を安く使い過ぎている。
プロ意識と言うことはを聞くたびに、「やりがい搾取」と同じことをしようとしているとしか思えない。

人手不足に悩んでいるのに意識改革とか完全に低賃金で割に合わなくても働くように洗脳するようなもので、むしろ逆効果である。
今回の場合だと個別に研修を増やして負担をかけているだけだ。研修費用を人件費に回した方が効果が有りそうだ。


人手不足を金で解決しようとしない企業は、意地でも給与を上げないと宣言しているようなものである。
こうした企業では、経営者が従業員の給与を上げられない職業病に侵されていると思った方がいい。従業員を低賃金で徹底的にこき使って搾り取ってやろうとする意図が見える。
そうした会社に嫌気がして、辞めていく従業員が出て人手不足になる。従業員の流出を防ぐためにコストをかけて無駄な研修をして、さらに生産性が下がる。そしてまた人手不足が起こり負の連鎖となってしまっている。


無駄なことばかりにコストをかかているから職場の利益率が悪く、賃金を上げたり、新たに従業員を雇う余裕がない。
衰退していくということは今後は賃金が上がる可能性も無い。わざわざ労働者が経営者の失態をフォローする必要もない。こんなことをしても会社が儲かったときに、給与が上がる保証は無い。
また、会社は利益を得る目的で仕事をしているので、経営者も従業員に高い給与を払う必要もない。
従業員は仕事を好きに選ぶことができる。賃金が安い会社で頑張る必要は無い。


人手不足を解消する為に一番いい方法は、賃金を上げることである。
これ以外の方法で、人手不足を解消しようとしている企業は、従業員から搾取することしか考えていない。こうした会社は、仕事に対して給与で答える気が無く、別のものにすり替えようする「やりがい搾取」的なことをしているから信用してはいけない。