農地は負債になっているなと思う。かつて農業で生計を立てている頃は資産で、農地が広いと生産量が増えるので、お金が有れば農地を買う人が居た。
今は、農業をやる人が居ない。土地を放置すると、草が生えて市に草を刈るように指示される。市による強制労働に当たり、憲法違反なので従う必要は無さそうだが、従ってしまう。
会社員をしていると、平日は働き、休みの日に草を刈り、自由な時間を失う。
固定資産税もかかる。土地の票価格に税金がかかってくる。農地なので優遇があるが、地下が割高に設定されているので、優遇される実感は無い。
農地の評価価格を見ると割と高いが、問題はその価格で買う人が居ないところにある。農地を買っていきなり家を建てることが出来ない。
家を建てるには、農地を取得してから何年か農業をした後でないと建てることが出来ない。
農地を買う人は、農民になる。買い手が少ないので、農地は安く買い叩かれる。農民も農地が余っていることを知っているので、値下げ交渉をしてくる。評価価格で売れる事は無い。
安く買い叩かれるからといって、普通に農業をして米を作っても儲からない。儲けるのは農機具屋、農協である。
農機具は、高価で所有するだけでも数百万から数千万円必要になる。所有した後も、修理やメンテナンスにお金がかかる。
米を育てるには、農薬が必要でこれも農協から買う。作った米を農協に売れば安く買い叩かれる。
農業をして儲けるのは、農機具屋と農協である。農民は普通に農業をしても儲からない。
誰かの上まいをハネて儲けようとしてはいけない。人間汗水たらして働かないといけない。と言う価値観があるが、儲けているのは誰かの上まいをハネている人だ。
農地は負債でしかない。
時代によって負債と資産が入れ替わってしまうもんだと思う。
金儲けしてやろうと買った資産が負債に変わることもあるのだろう。
今だと、マンションは値上がりして資産になりそうだが、10年後には負債に変わっている可能性がある。
処分したいけど、売っても、評価価格を大きく下回る時代がくるのかな。農地を売却したときの金額を見て、今は資産だからといって、大金を出して買わない方がいいと思った。
