進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

田舎でのんびりは幻想

都会に住む人からすると、田舎に家と田んぼを買ってまったり生活する。スローライフと言えばいいのか、田舎生活に憧れをも日人が居ると思う。
田舎と都会に住んだことがある僕からすると、田舎の生活の方が激務だ。
いいところだけ切り取とるから憧れる野だと思う、残念ながら現実は違う。
人が住みやすくした結果が都会になっているので、せっかく都会に住んでいるなら、その恩恵を受けるべきだと思う。

田舎に住むと不便だ、村社会が未だに残っている。
引っ越してきてまだ若いからと言う理由で村の役員を押しつけられでもしたら、雑務に振り回される羽目になる。断ることが出来ない社畜していた人は断れないのでないかと。
給与は出ない。村に納める税金まであり、お金を払って雑務をこなす。
ブラック企業も真っ青な労働環境だ。
子供が居れば、同様に青年団消防団に入団させられる。
青年団に入ると、祭りの準備をさせられる。参加もするがかなり危険な遊びだ。青年団で屋台の脚に自分の足が挟まれ指を失った人も居る。
そうした事故が起こっても再発防止は全くしない。祭り隙からすると名誉の負傷なのか、祭りをすると指が生えてくるとでも思っているのか兎に角事故が起こっても対策しない。
単純に対策が出来るほどの能力がある人が居ないのかもしれない。
消防団では年末の深夜に夜警をさせられる始末だ。雇われ仕事をしていれば深夜手当てが出る時間帯だ。給与が出るどころか団費を払って夜警する。深夜にお金を払って労働する。
消防団は、その辺のサービス残業をさせるブラック企業より、ブラックである。
休日に使いもしない消火器具の点検を毎週の様に行っている時期もある。
奥さんも婦人会に参加させられて雑務をこなす。当然給与は出ない。むしろお金を払って働いている。
年をとれば、老人会に加入させられてと、僕が済んだ田舎では抜けられるのが85歳だったと思う。
定年が85歳だ。ブラック企業でもそこまで人を使い潰さない。その辺のブラック企業よりブラックかもしれない。

村の組織に属すして行うイベント以外にも、草を刈ったり、その草を燃やす。廃品回収を行ったり、軽トラを持っていない人は回収に苦労する。
これらの仕事をしてもお金は一切でない。

田舎に家と田んぼを買って暮らしはじめることは出来るが、辞めることは難しい。田舎の家は安いが買い手がつかないから安い場合がある。田んぼも同様だ。
買い手がつかないのは理由がある。
田舎は住むに不便だ。買い物をするにしても車が要る。スーパーまでが遠い。コンビにも近くに無い。
物価も低くないので、生活コストは変わらない。
住宅コストが低いが、車を購入して維持していると相殺されるのでないかと思う。
売却する際には買い手が付かないので、売れない可能性が高い。潰すにしてもコストがかかる。後のことを考えると住宅コストも大差無いかもしれない。
田んぼも楽に出来るものでない。耕すにも機械を使うので、購入コストは高い。
放置していたら草が生えるので、常に手入れが必要だ。草を放置していれば近所の住民から苦情が来る。最低限の手入れは必要になる。
田舎生活なんて嫌だと思って辞めようとしても、田舎の家と田んぼが売れない。家を処分するにもコストがかかり、平地にすると固定資産税が上がる。
売りに出している間にも田んぼの草は生えて、苦情が来る始末だ。
一度、田舎生活をしていしまうと容易には辞められない可能性がある。
潤沢な資金があれば、家の処分は出来る。田んぼも引き取り手に手数料を渡すことで処分できるが、社畜にそんな資金は無い。
田舎から抜けれない可能性は十分に有り、田舎への片道切符になる。

田舎の生活は憧れに留めておいて実行しない方がいいと思う。
都会でほどほどにバイトしながらのんびり暮らす方が、想像している田舎暮らしに近いと思う。
農業がしたいなら、イチゴ狩りに参加して、農業した気分になる程度でいい。実際にやると思っている以上にハードだ。

田舎の片道切符には気をつけろ。