進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

残業シェアなんてやめよう

残業シェアという考え方があるらしい。
要は職場のみんなで助け合って、残業時間の長い人の仕事をみんなで分かち合って、残業時間を減すという考え方らしい。
残業シェアは一見、いいような対策に見える。しかし、この考えは、特定の条件を満たしたごく一部の職場でしか成り立たないと思う。
ほとんどの職場では、残業シェアを行うと残業時間が増えるだけのように思える。


残業シェアを行うと、助け合いという考え方の元に同調圧力の発生しかねない。
「残業時間が長い人の仕事を分かち合う」という考え方は、「自分の仕事が終わっても他人の仕事を終わらせないと帰ることが出来ない」となる。
他人より早く帰ることは、助け合わない人という考え方が用意に出来る。この同調圧力のもとに付き合い残業が発生する。


仕事をシェアするにしても、数を数えるだけのような簡単な仕事ならシェアができるが、単純な仕事で無い限り、他人に仕事をしてもらうことが出来ない。
引継ぎなどをしていると、残業時間が延びるだろう。また引き継いだ人が仕事を要領よくこなせるようになるまでに時間がかかる。
実際は、物をシェアするように簡単にはいかないだろう。
そもそも、仕事をシェアすることが出来るなら、仕事を振り分ける前に、上司がそれぞれが同じ時間で終えることが出来る仕事量を振り分ければいい。
もし、残業時間にばらつきが出てしまった場合は、仕事量の調整をその都度行えば、残業シェアをせずに問題は解決する方向に向かうはずだ。


残業シェアをしないといけない職場では、仕事を早く終わらせる利点が無くなる。仕事を早く終わらせても、他人の仕事を手伝わないとなると、帰ることが出来ない。
自分の仕事をゆっくりする方が楽なので、みんなが仕事を終える時間に合わせて、仕事を済ます人も出てくる。結果的に生産性が落ちて残業時間が延びる。
生活を維持するために残業している人がいる職場では、この人の残業時間にみんなが合わせることになると思う。
残業時間を減らしたいなら、仕事を早く終わらせることに対して、利点があるほうが良い。仕事を終えるとすぐに帰れるようにしたほうが、残業時間を減らすことが出来るし生産性もあがる。
残業シェアは、一見助け合いが出来るいい制度に見えるが、同調圧力のもとに残業を強制的にやらせるための制度となり、働きにくい職場環境になる危険性がある。


残業をなくしたいなら、まず定時帰宅をするという制度にしたほうが良い。仕事が終わる時間がわかっている方が頑張れる。
仕事が終わっていなくても帰るようにすることで、上司も仕事が定時で終わるように振り分けられるようにする方に意識を変えていく方が残業抑制に効果がある。