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老後の心配なんて、ない、ない

若い人でも老後が心配だから貯金をするとか、個人年金に入るなどをして老後の蓄えをしているひとは多いと思う。
心配はしているけど、今の生活費を払うだけで一杯一杯の人もいるだろう。趣味でしたいことを我慢してまで貯蓄している人もいるかもしれない。
僕は、老後の心配はいらなないと考えている。

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個人資産の70%以上を60歳以上の人が保有している。日本では、若い時にお金がなくて年を取るにつれお金を持つことになる。老後の蓄えをするということは、お金がない若い時のお金を、お金を持っている老後に回そうとしている。
なんか勿体ない気がする。
お金を溜めるなら、老後の為に貯めるのでなくもっと身近な年齢になったときに必要になる分だけでいいのではないだろうか。
例えば、仕事を辞めたときに次の仕事を見つけるまでの生活費が払える程の貯蓄をしておく。もしくは、欲しいものやサービスを買う為のお金を持つ。
僕みたいに、セミリタイヤしたいならもっと必要かもしれない。セミリタイヤ後の資産が少ないなら働く時間を長くする。無職期間を短くなるだけなので、今後稼がなくても生活していけるほどのお金を持っている必要は無いと思う。


労働でお金を溜めることが出来なくても、老後にお金を持つことが出来るかもしれない。
日本人の金融資産は、1500兆円なんて言われている。そのうち72%は60歳以上の人が持っていることになっている。その中でも、日本では死ぬ直前が一番資産を持っている。
現役世代は、家や車のローンや奨学金などの負債を持っているので、それらを差し引いた純資産で見ると、60歳以上の人たちが持つ資産の割合は、もっと高くなる。
平均年齢あたりまで生きたとすると、その人の子孫が60歳くらいいなっているので、日本人の金融資産が60歳以上の人たちの中でクルクル回っている。
相続以外にも日本の社会保障制度は、年寄に有利にできている。年金を受け取ることもできるし、病気や怪我で入院しても医療費がほとんどかからない。障害を持つと、バスが無料で乗ることが出来る。
これらの保証は、金融資産をいくら持っているかに拘わらなずに受けることが出来る。

若い時に年金を十分に納めることが出来なかった。老後に金融資産を持たない、仕事に就くことが出来なくなったとしても、生活保護を受けることが出来る。テレビなどで、若い人が生活保護を不正受給をしている報道がされているが、実際には生活保護者の70%程は60歳以上の人である。
老後の人たちの社会保障を支えているのが若い世代である。働いて貰う給与から社会保障費を払い、生活費を払い、結婚している人なら誰かを養うことになる。これらの支払いをしながら、老後の蓄えをするのは困難だ。
豊かな老人を支える為に、若い人が貧しくなるのは、理解できない。本来なら逆でもいいはずだ。


若い人が老後の蓄えをしても、何十年後かには物価が変わっているかもしれない。
若い時に貯めたお金の価値が下がる可能性もある。日本政府のインフレターゲットは2%なので、インフレで毎年2%ずつ物価が上がったとすると、20歳で仕事を始めて65歳で定年を迎えるとすると、45年間働くことになる。
その間に、物価が2.4倍になる。だから、老後の1000万円価値を入社したときの価値に直すと417万円になる。
若い時に貯めたお金が目減りする可能性もある。
民間の保険屋が進める個人年金も物価の変動によっては、損をする可能性はある。


そもそも、老後の心配をしても意味がない。何十年も先のことは分からない。
20年前にみんながスマホを持つなんて予測できなかった。スマホなんて言っているけど、スマホの機能は電話と言うよりかパソコンである。パソコンをみんなが持ち歩いている時代になっている。
テニスの4大大会で日本人が優勝することも、トランプ大統領が出てくることも予測できた人は居ないと思う。
20年先も予測できないのに、もっと先を予測して準備することは無理だ。予測が全くできないことを不安に思っても意味がないかもしれない。
今後も定年の年齢や再雇用の年齢を引き上げられ続ける可能性もある。今でも70歳まで働けるようにする動きが有る。日本人の平均寿命は80歳を超えているけど、健康寿命は70歳である。
今でも、健康寿命まで働くことになりそうだ。今後も引き上げられると、心配している老後自体が無くなる可能性もある。


予測が出来ない老後の心配なんてしても意味が無い。蓄えをするならもっと短い期間のことを考えてするべきでは。