進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

労働しても報われない時代

退職金は下がり、終身雇用を続けることも難しくなっているみたいで、労働をしても報われない。
従業員は会社は契約先だと割り切って仕事をする時代が来たのでないかと思う。

 

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大卒者の定年退職者(勤続20年以上かつ45歳以上)の退職金の平均額は、1997年の2871万円をピークに下がり続け、2017年は1788万円と20年間で1083万円も下がった。
とのことだ。
あくまでも平均値なので、自分も平均程程貰えると思ってはいけない。例えば100社あるとして、100社とも1000万円の退職金を出す場合も100社のうち10社が1億円の退職金を出す場合も、退職金の平均値は1000万円である。
現実的には後者の方が近いと思う。大手は退職金が多くて中小企業が少ないもしくは退職金制度自体が無い。
現代では、自動車メーカは過去最高収益を上げているが、下請け企業に利益が回っていない状態である。退職金も同じ様に利益が出ていない中小企業では減る傾向が有る。

 

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経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示した。
元々終身雇用は、高度経済成長期に出来た制度であって、年齢に応じて昇給することで人を確保する目的があった。
当時は、仕事がずっと増えていくことが期待されていたので、お金を払ってでも人を確保することで利益を得ることができた。この頃に、年功序列や終身雇用が存在したかの様に思われた。
しかし、この終身雇用とは正式に有った訳ではない。雇用契約書を見ると、雇用の定めが無いと書いてあるだけで、リストラが無いとは書いていない。
元々、終身雇用は無かった。人を確保する為に、表面上は終身雇用をしていただけだ。
現代では、海外でも物が生産できるようになった。また、景気が悪くなれば、仕事が減る可能性がある。
仕事が減って、人が余ればリストラしないと、会社が存続出来なくなっているのだろう。そこで、解雇の規制を緩和して自由な雇用を進めている。
今となっては、終身雇用は存在が有るとも思えない。

 

退職金や終身雇用が無い現代でも私生活を犠牲にしてでも仕事に尽くすことが当たり前といった価値観だけが残っている。こうした働き方が報われるのは、終身雇用が有って年齢に応じた昇給が有るからだ。
我慢してでも仕事を続けると勤続年数に応じて高い退職金が貰えたから、今は給与が安くても、パワハラが有っても、リストラに合わないし昇給が有るから耐えることが出来れば高い給与をいつかは受け取れたから仕事を続ける価値があった。
長年同じ会社に勤めることで、退職時に高い退職金を貰える。退職後は悠々自適な生活が待っていた。
現代では、退職金は下がり、終身雇用も守れない時代になっている。一方で、会社に入ると、私生活を犠牲にしてでも仕事の尽くす価値観だけ残っている。
私生活を犠牲にしてでも仕事が出来たのは、今耐えれば、後で報酬が付いてきたからだ。
今は、頑張っても報われない時代が来ている可能性が高い。今は退職金は下がり、終身雇用が無い時代になっている。初任給が安いと昇給も少ないことが当たり前になっている。昇給が無くても仕事量や責任だけ増えていく。
頑張った先に、退職金も無い。リストラに合う可能性もある。なので今が苦しいとずっと苦しいだけで、報われない。

 

退職金は下がり、終身雇用を続けることも難しくなっていることだけを見ると、ネガティブな印象を持つはずだ。
考え方を変えると、将来報われないなら、今会社の為に頑張る必要は無い。
今後は、会社に尽くさない働き方をしても、従業員にとって損はない。
かつては、例え薄給でも会社の仕事が忙しいなら何時間でも残業をしてでも間に合わせる。難しい仕事でも何とか努力してやり遂げることが当然だったと思う。
今では、給与に見合う仕事だけしていればいい。本給が安いなら残業代も安いので割に合わないと思えば、仕事が忙しくても定時帰宅して、有給も全部使ってしまえばいい。
難しい仕事を頼まれたときも、給与が少ないなら断ればいい。
上司に「仕事に関する資格を取れ」と言われても、「資格手当が少ないから取らない」と断ることもできる。
仕事量は給与分までに留めればいい。薄給なら会社に尽くす価値が無いので、仕事を断る選択も出来る。
また、会社との距離も取ることも出来るので、私生活を充実させることもできる。


かつては、会社と従業員の関係は特別なものであったと思う。会社に残ることで従業員も得をしたので、上司や経営者に嫌われると会社に残れないので、上の人に気を使って話をしていたと思う。
現代では、会社と従業員の関係は対等な立場の契約先に過ぎない。経営者や上司に気を使って話す必要は無い。言いたいことは言えばいい。もちろん、ある程度の礼節をわきまえるべきだ。
あくまでも、礼節をわきまえなで、失礼なことを下の立場の人に言う上司や経営者に対てのみ、思っていることをそのまま、言えばいい。
礼節をわきまえない、上司や経営者との人間関係にストレスを溜める必要もない。


辛いと思いをしてまで仕事を続けても報われないなら、すぐに辞めることもできる。
人間関係が辛いなら、無理をして続けなくてもいい。長時間残業に耐える無くてもいい。
労働環境が自分に合わないなら辞める選択も容易に出来る。
辞めることで、自由な時間を持つこともできる。


こう考えると、現代では会社との関係は対等な立場の契約先と考えることで、給与以上の仕事はしなくてもいい。人間関係でストレスを溜めることも無くなった。
薄給の従業員は、気楽に仕事ができる社会になって良かったと思う。

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