進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

職業よ持ってくれ

近頃、身内の結婚式がある。式の前にお互いの身内の顔合わせがあるとのことだ。
大体こういう場では、「サイタマさんのご職業は何ですか」なんてありきたりな質問をしてくることは明らかだ。ノストラダムスじゃない僕でも予言できる。
この質問はきっと来る貞子並みにきっと来る。貞子でも何回も来ている。貞子はブラウン管テレビから出てきて現代ではスマホになってしまい、画面の中に帰れない今となっては画面の外で大活躍している。
「職業は何ですか」の質問は貞子並みにきっと来る。僕にとっては貞子以上に恐怖である。この質問こそホラーだ。
身内の結婚式前に無職になっていれば「職業は無職ですエヘヘ」としか言えない。出来れば避けたい。貞子が加代子共演するまで、いや、僕が相手の身内と合うまで、職業よ続いてくれ。
僕が無職なら、30代、無職、独身、とパワーワードが3つ揃ってしまう。守りたくもない3種の神器が手元に揃う。
身内の結婚式まで、職業が持てば「職業は会社員です」と答えれる。会社員と言うだけで、博拍が付く。きっと付く。
例え給与明細に書かれている金額は3桁でもいい。遠足のお菓子が買えない給与でも経営者に文句は言わない。
だから、それまでにリストラは避けてくれ。そして、僕を放置して頂きたい。仕事でストレスを感じると弾みで退職してしまう。
薄給過ぎて、給与袋が透けて向こう側がうっすら見える位でもいい。時給換算さいたら最賃が切っていたとしてもとにかく会社員と言うだけで、向こう側の身内が立派に仕事をしていると思ってくれる。
会社員の破壊力半端ない。

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仕事中の鼻くそをほじって、収穫物を飛ばしまわっているだけでも社員と言うだけでも仕事を真面目にしていると思われる。
社員であれば、汗水を流して仕事をしていると思われる。実際には鼻をほじりすぎて鼻血を流していようが、鼻水を流していても関係ない。
正社員で働いていれば、将来は、管理職を目指していると思ってくれる。実際には、キャリアアップは無職しか考えていなくても関係ない。サラリーマン道を左折済みでも真面目に出世を目指いていると思い込んでもらえる。
勤務時間中は休憩していて、休憩時間に仕事をしていたとしても、真面目に働いていると思われる。
正社員だというだけで高い意識を持って仕事に取り組んでいると思われる。実際には、仕事中の意識が無かったとしても関係ない。
仕事中に居眠りしすぎて管理職に呼ばれて怒られいたとしても、「この前仕事の意識調査に関する会議に管理職に呼ばれてさ2時間も説教じゃなくて、議論したよ」なんて言える。
無職なら、日の出と共に眠りに就き、日が沈むと同時に起きると言うことになる。


実際は、本物のニートとやっていることの本質は変わらない。ただ、自宅でやっているか会社でやっているかの違いしかなかったとしても正社員の肩書だけ有れば何とか切り抜けれる。
正社員であるだけで、何となく仕事頑張っている雰囲気が出せる。だから、身内の結婚式まででいいから職業よもってくれ。