進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ワンマン企業で出世しても無駄

ワンマン企業で管理職まで出世したが、社長に意見をやんわり否定して担当職に戻された人が居いる。
報われないなと思う。
社長の身内であれば3日もすれば管理職になれるが、一般の選考を受けて入社した人は管理職になるまでに20年くらいかかる。
その間は、理不尽にも耐え、私生活を犠牲にしてでも働き、若い時間の多くを会社の為に使ってきた。
給与が安くても文句をいわずに、私生活で節制してなんとか耐え忍んでやっと管理職になったはずだ。
管理職になって安定した雇用と少し高い給与を貰えると思った矢先に、社長の考えに対して否定的なことを言っただけで役が奪われる。
何十年も積み上げてきたものを社長に意見しただけで、振り出しに戻される。
酷い場合だと、おまけとして遠方に飛ばされることもあるだろう。必死に頑張ってきた成果が自宅から遠い職場に飛ばされるでは、報われない。
割に合わない働きをしてきたなと思う。

民主主義的な企業では、一度管理職になったら担当職に戻されることは滅多にない。
ワンマン企業だとやりたい放題だ。一般の人は、管理職になるのに何十年もかかり、社長が気に入らないとなれば一瞬で、役が無くなる。
一方で、身内だとポンコツでもすぐに出世して、役を外されることは無い。
ワンマン企業では、努力して出世を目指すべきでない。必死に働いても、すぐに後から入ってきたポンコツの身内に抜かされる。
出世しても、そのポジションも一瞬で無くなる。こんなものは最初から無いようなものだ。努力して出世しても報われない。報われないなら最初から努力する必要が無い。


管理職になる利点も少なそうだ。ワンマン企業だと身内重視の分配になるので、それ以外の従業員の給与は安い。管理職も例外ではない。給与で報われない上に、雇用も安定する保障は無い。
社長一族に近づくたびに、会話をする機会が増える。会話の中で気に入らないことを言えば理不尽な扱いを受ける。
出世と言えば、給与が上がって、役もつくので権限も持てる。当然、リストラに合うことも少ない。それと引き換えに、責任のある仕事をするイメージがある。
ワンマン企業では、出世する利点は無いが、責任のある仕事をする欠点だけが残る。出生する価値が無い。価値の無いものの為に、何十年も会社に尽くす必要も無い。
最初から社長から遠いポジションに居た方が気楽に働ける。社長と会話する機会も少ないので、気に入らない発言をして、理不尽な扱いを受ける機会も少ない。
楽なポジションだと給与が安いが、ワンマン企業だと出世しても給与は安い。管理職は一見すると報酬が高い様に見えるが労働時間も長いので、時給換算したら大差は無い。
年収が上がれば税金も上がるので、手取り換算すると更に差が少ない。楽なポジションでも報酬面でも対して変わらない、雇用の安定も変わらない。
そのポジションと言えば、末端の担当職である。

皮肉なことに、ワンマン企業では入社直後に一番良いポジションに居ることになる。
努力して出世するたびに仕事が辛くなるが給与は変わらない。成果を出すたびに儲かるのは社長一族である。
最初から出世を目指すのでなく、入社直後の楽なポジションを死守するべきだと思う。
頑張るのは、高い報酬を貰っている社長一族に任せれば良い。
一般の従業員に努力を求めるなら、社長が気に入らない程度の理由で、管理職を外さない。出世したら役に見合う報酬を先に支払うべきだと思う。
これらが無い、企業で出世しても損失しか出ない。そんなことはするべきでない。