進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

墨を入れる

僕でないですよ、後輩が墨を入れるとのことだ。年齢も若いのに入れて良いものかと思う。
職場の人間関係は、街ですれ違う人と同じ感覚なので、直接本人には「入れると不便じゃない」くらいのこと言っていないが、本音をここで書く。
本人は「他人には見せない、自己満足です」と言っていた。

一般的には、風呂に入れないとか、レントゲンを撮るときに入れ墨が入ってしまう。就職する際に、不利になると言う欠点もある。
それ以外にも僕が思うのは、年を取ると感性や体形が変わる。それに対して入れ墨は、変わらない。辞めたと言って、消す訳にもいかない。消す方が大変だと聞いたことが有る。

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話は変わるが、僕は今住んでいる部屋より狭いところに引っ越しをする際に、いらない服を捨てた。
10年以上前に買った服が出てくることがある。最近買ったものと比べると、派手で、今の感性からしたらダサいので着たくない服が出てくる。その服も10年前はカッコイイと思って買っていた。
たまに、中年のオッサンが高校生が買いそうな服を着て歩いている様子を見ると、昔買った服を着ているのだろうと思う。もう、着ることがないので、捨てた。
入れ墨も服と同じで、10年後に見たときに「なんでこのデザインにしてしまったのか」と思うかもしれない。
20代だと、竜の入れ墨が良かったが、30代になると寅の方が良かった。40代になると仏像の方が良かった。なんてことになるかもしれない。

体系が変わることも有る。20代だと部活で鍛えた身体は筋骨隆々で、赤い竜の入れ墨が天を舞うかの様だったが、中年になり筋肉が萎み、赤い蛇が地面をうねる様になり、老人になる頃は、赤いミミズになるかもしれない。
若い時は良くても、年を取るたびに、衰えていく竜を見るのは寂しいものが有る。それを見ている周りも、カッコいいとは思わない。
体系を維持できる自信が有るならいいが、年を取ると筋肉力を維持するのは難しい。
入れるにしても、身内の体系を見て何年後かに自分の体系を想像して方がいいかもしれない。

他にも入れ墨を入れる時に何日も通いそのたびに何時間も痛みに耐えることになる。途中で辞めてしまうことも有るとのことだ。
途中までの入れ墨はカッコ悪い。そこで途中まで入れた時の言い訳を考えた「自分の入れ墨は、完成途中だ」と何年も良い続ける。完成しないことを指摘されると「これはサクラダファミリアと同じで完成しない芸術だ」と返せば完璧だ。

若い間に入れる入れ墨は、慎重に検討した方が良いと思う。