進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

成長に厳しさは関係あるのか

社畜が沢山いるブラック企業に就職すると、上司が無駄に厳しかったりする。上司自身も自覚しているみたいで「新人には厳しく接する」と言っていた。厳しく接することで成長すると確信している様だ。厳しさと成長は関係がないと思う。

 

厳しく怒られたからと言って、仕事を早く覚えたり、ミスが無くなることはないと思う。むしろ厳しくされることで、上司と関わりたくない余り。理解しないまま仕事をしたり、分からないことがあっても聞くこと無く、時間を過ごしてしまう。最低限の仕事を覚えてしまえば、厳しい上司と関わらずに今できる業務だけをこなして職場でやり過ごして年数ばかり経ってしまう。もしくは上司が嫌いすぎて転職する人もいるだろう。転職してしまえば、また新人を雇い直すことで、成長がリセットされる。次の新人が、仕事を覚えるまで上司の厳しい指導に耐えるかも分からない。特に給与が安い職場だと新人は耐える気力も無くなりすぐにやめる可能性も高い。

 

仕事を覚える以外にも問題がある。理解できないまま仕事をしてしまうことだ。厳しくする相手と関わりたくないと考えるのは自然なことだ。特殊な性癖を持っているなら別だが、そんな人はごく少数だ。分からないまま仕事をするので、ミスが多発する。ミスすると正常な判断ができる時は、最初にミスした原因を考えて、次に再発防止しようとする。厳しくされるとで、正常な判断ができない程追い込まれる事がある。そうなると怒られない様にするにはどうするかと思考回路が切り替わる。再発防止は二の次だ。結局怒られるのだけど、怒られ終わったら問題が全て解決したつもりになってしまう。そしてまたミスするを繰り返す。ミスしているうちに、無能だと判断されて、新しい仕事が振られない。当然、新しいことを覚えないので成長が止まる。本人も厳しい上司と関わりたくないので、自分から新しい仕事を覚えたり、チャレンジしようとも思わない。そのまま職場にに残っても、成長しない。勤続年数が経つに連れて、仕事ができても給与が上がらないことに気がつくと、余計に成長したくない感情が高まる悪循環に陥る。労働者は損しないからやる気ななくていいと思うが、経営者からすると損失だ。

 

僕は労働者として下の立場の人が成長して欲しいと思うなら、一緒に働きたいと思える先輩や上司を演じてでも、働き易い職場を作るべきだ。勤続年数が長くなると、自然と仕事への理解が進む。一緒に働きたいと思える上司となら自分がやっている仕事ができて余裕が出来れば、新しい仕事をしたいと思うだろうし、それも出来たら、チャレンジして効率を上げる方法を考えて、実現できるか試したいと思う人も出る。若い人の発想で、仕事をすれば、考えもしないやり方でするかもしれない。

 

成長して欲しいと思うなら、厳しさで強制的に引き出そうとするのでなくて、できる範囲で働き易い環境を作って、自主的に新しい仕事をしたいと思える人を増やす努力をするべきだと思う。その逆の行為が厳しく接する行為だ。

 

厳しさを否定する気もない。ただ、厳しくするなら、自分より上の立場の人間に限る。経営者に給与を上げろと要求して、新人が結婚してもお金の心配がない職場を作る様に要求してもいい。仕事の効率が上がれば、早く帰る制度を作る様に厳しく要求するのも有りだ。それらが実現すれば、更に新人が成長したいと思える職場ができる。上司が新人の成長を望むなら厳しくするのは新人でなく経営者の方である。

 

厳しい上司には気をつけろ。