進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

給付金の使い方

給付金の使い方についてとやかく言う人が居る。
「全員に配るはナンセンスなので、大変な仕事をしている医療関係に配った方がいい」と言う意見をみかけた。
確かに合理的ではあるが、仕事の忙しさはお金だけで解決しない。大変な仕事に対しては高い報酬を払うことで報いるべきだと思う。
医療関係者にお金を払っても新型コロナ感染者は減らないし、給与が高くても医療関係者が感染する確率も下がらない。
そもそも、一部の人が合理的だと思い込んだことが正しいとも限らない。独裁国家なら独裁者が政策を決めている。国を豊かにする政策を考えているはずだ。
もし正しいなら、独裁国家は豊かな生活をしている。経済的に豊かにすることで独裁を続けることが出来る。独裁者は豊かになる為の正しい選択をし続けるので、経済的なパフォーマンスはかなり良いはずだ。決定も早くて、選挙コストも掛からない。
実際には、独裁国家に限って、貧しい生活をしている。崩壊した国もある。
国を崩壊させてまで、一部の人が考えたことでは最適な答えを導けないと教えてくれた。
全員の給付金の使い方についてとやかく言っている人は、独裁国家が崩壊、もしくは多大な損失をだしてまで、僕らに教えてくれたことを学んでいない。
給付金を配られるなど、大きな出来事が起った時の発言を見ていると、過去から学んだ人なのか、何も学んでこなかった人なのかの判断が出来る。

給付金を医療関係者に配ったらどうなるか、経済的に困った人が、必死に働こうとする。
サービス業で非正規やバイトをしていて、仕事が無くなった人は、求人を読み漁り、沢山お金が稼げそうな所で働こうとする。時給が高ければ、人と関わる機会が多い仕事でも選ぶかもしれない。
長時間労働によって生活費を稼ごうとするかもしれない。長時間働けばそれだけ人と接する機会が増える。疲労から、感染症にかかり易くなる。
お金が無ければ、対象が悪くても働こうとするだろう。
自粛に反対する従業員も居るだろう。
サラリーマンをしている人でも、給与が下がれば、副業としてバイトを始める人が出る。
結果的に感染者数は増える。医療関係者の負担が増えるだけだ。

一見合理的に見えることでもやった結果、感染者を増やして、医療関係者の負担が増えたでは意味が無い。
独裁国家なら医療関係に配ったかもしれないが、それにより大きな損失を出すのでないだろうか。こうしたことの繰り返しをした結果、じり貧になり国が崩壊するのでないかと僕は思う。

給付金は、全員に配る。資金的に余裕のある人は、医療関係者に寄付してもいいし、政府に返しても良い。誰かに上げても良い。街中で万札を配るのも有りだ。
お金に困っている人は生活費の充てにする。生活が出来るが余裕は有る人は、収束後に消費に回す。貯蓄をする。などなど。何に使っても良い。みんなが好きな様に使うことで、最適なところにお金が回る。これが、民主主義的なお金の使い方だと思う。
生活費が確保できるなら、外に出ないで生活出来る人が増える。政府が自粛を求めても反論する人も減る。
給付金は1回と言わずに収束するまで、配ればいい。

一部の人が頭で考えてこれが正しいと思う政策は、大体間違っている。
独裁国家の経済的なパフォーマンスをみれば想像が付く。


他にも給付金を受け取らないとアピールする人も、何でアピールするのか分からない。お金の考え方が100年遅れているアピールをしているのと同じだ。
給付金を受け取らない人は、政治家を困らせたいのだろうか。
経済的な支援をしていて、重要なことは、真水がいくらあるかが大事。要はGDPを押し上げる為にいくら使ったが大事である。
補助金で配れば、わかり易い。1億人に10万円配れば、10兆円になる。
これが何%の人か受取拒否する人が出ると、計算が狂ってしまう。予定より受取人数が少ないと他に使う方法を考えないといけない。
他に理由があるとすれば、政府の財政と家計と同じだと勘違いしているのかもしれない。
家計と同じで、政府も税金の範囲内でやりくりしないと考えている。家計と財政は全く別物。
お金は政府が自由に供給できる。10兆円必要なら、国債を発行することでお金が出来る。それを配るだけ。
国債を増やすと返済しないといけないと言う人が居るが、返済はする必要はない。政府は寿命が無いので、返済はいつでもいい。1000年後にお金が必要なく成ったら返済するでもいい。
どうしても返済が必要なら、お金を発行して返せばいい。そもそも、政府に貸し付けている人は返済を望んでいない。
国債は銀行が買っている。もし政府が国債を返済するとなれば、銀行は貸付先を探さないと潰れてしまう。
個人でも買っている人がいるが、返済を望んでいるのか疑問に思う。僕も数百万円分の国債を持っているが、余裕資金で買っているので返済は望んでいない。
そもそも、借金はお金である。国債を発行した分だけ、市場にあるお金が増える。国債=お金だと考えている。
国債を全て返済したらどうなるか、国債の残高が1200兆円だとしたら、一人当たり1200万円失う計算になる。収入が減る。貯蓄が減る。円で投資しているお金が減る。などして、1200万円を回収される。
そうなると分かれば、誰も国に借金を返せと言う日本人は居ない。国債返済を望むのは日本が滅んで欲しいと考えていそうな北の偉い将軍様くらいだろう。
こんかい給付金を配る要求が多かったのは、もっと国債を発行して、お金を供給しろと言う意思の表れである。
国債を発行しないで良いと思うひとは、もう十分お金を持っている人か、この仕組みを全く理解していない人なんだと思う。