進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

個人資産が増えたのは政府の借金が増えたから

個人資産が過去最高の1900兆円になっているとのことだ。
コロナの影響もあり、自粛して消費が抑えられて貯蓄が増えたと考えそうだが、他の要因がある。

個人消費が落ち込むと、失業者が増えて、収入が途切れる人も居る。再就職したが、昇給がリセットされて、収入が減ったなんてことも有り得る。
雇用が減っているので、労働者の足元を見て安い給与で雇う経営者も居るだろう。
誰かの支出は、誰かの収入になる。支出した分は、収入として誰かの口座に振り込まれる。支出が減ると、収入も減る。
収入減は、貯蓄が減る要因になる。
個人消費が落ち込む要因は必ずしも、貯蓄が増える要因だとはいえない。

個人消費が落ち込み以上に個人資産が過去最高の要因は、コロナ対策によって政府の負債が増えたである。
お金は負債残高と資産の残高は同じになる仕組みになっている。
仮にAさんがBさんに100万円を貸して、BさんがAさんに50万円を貸したとする。
Aさんは資産として貸付金の100万円があり、負債として借金の50万円ある。純資産が50万円になる。
Bさんは資産として貸付金の50万円、負債として借金の100万円ある。純資産が-50万円になる。負債が50万円になる。
Aさんが資産を持てるのは、Bさんが負債を持っているからである。
両者が借金を返済したら、Aさんの資産は0円になる。
国と民間とも同じ関係が成り立つ。
政府が国債を発行して、日銀に買わせてお金にして使う。
10万円の定額給付金だと政府が約12兆円国債を発行して、国民の口座残高が約12兆円増えた。
他にも
公共事業をすれば、会社にお金が支払われて、そこから子会社や従業員の給与として口座に振り込まれる。
休業補償すれば、休みを取ったサラリーマンや飲食店などの口座に振り込まれる。
国債発行すると、市場に有るお金の量が増えるので、個人資産も増える。
コロナ対策資金は、国債の発行によって賄われている。国債が増えたので、個人資産も増えたとなる。
国債の発行すれば、もっと個人資産は増える。

たまに、新聞やテレビを見ていると、国債の残高が増えたと問題視するかの様な表現がされている。
国債の残高が増えたのと、個人の資産増が別モノであるかの様に扱われる記事も見かける。
国債の残高は、政府の発行したお金の残高になる。国債の返済をすることは、発行残高を減らす。
政府は金儲けが出来ないから、新規国債の発行を抑えて増税して回収するしかない。
収入は減り、足りない分は、貯蓄を切り崩す。政府が返済したら、個人資産が減る。
資産が無いと消費を控える。仕事も無くなり、自営業者も減っていく。
借金の返済が終わる頃には、廃墟と失業者が多数居る社会になっている。
みんな個人資産が多すぎて使い道が無く、商品の生産が追いつかない。人手不足で給与をいくら上げても、人が集まらない。
こんな状況になれば、返済して政府の借金を減らすのは有りだと思う。
現状だと、消費が減って潰れる店が出ている。失業者が出て、収入が途切れて困る人も出ていると思う。
収入が途切れて困る人を減らす為には、国債の発行をして、個人資産を増やすしかない。
政府が借金をしないでも、民間が借金しても消費は増えるが、景気の先行きが分からない状況で借金をして使う人は少ないだろう。
こうしたときは政府が、率先して国債の発行をするしかない。

国債が増えれば、個人資産も増える。増えた資産は次の世代が引き継ぐので、資産が残せる。
テレビ報道の思想は、政府の借金が次の世代に借金を残すのかと言うが、それは政府の借金であって、次の世代の借金ではない。
近所の血縁関係も無いオッサンが借金をしているから、自分の子供に借金が残ると主張する並に的外れだ。むしろ、そのオッサンが借金をしてお金を使えば、誰かの収入や資産が増えて豊かになる。
オッサンと政府の違がある。政府は寿命が無いので、返済期限も無い。償還期限がきた国債を借り替えするの繰り返しで、返済していない。
残高は増える一方である。その残高は、政府のお金の発行残高になる。誰が困るのか理解できない。
現状だと困る人が居ないので、まだ生まれても居ない次の世代を持ち出して不安を煽っている。
困る人が出ない間は、借金を増やして個人資産を増やせば、みんな豊かになれる。

借金が増えるのと資産が増えるのはセットなので、個人資産が増えるのは消費が減ったからではなくて、誰かが借金をしたからが事実に近い。