進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

借金をしてまで卒業する価値が有るのか

兵庫県明石市が学生に無利子で100万円を貸し付けるとのことだ。貸し付けだと返済しないといけない。理想の学生向けの借金は、マイナス金利だろう。借りたらお金が貰える。

コロナショックで、経済的に困窮している学生を救う意図があるのは分かるが、果たして、借りたい学生は居るのだろうか。
学生が進学する目的は、少しでも高い学歴を得て、収入の高い企業に就職したいと考えている人が殆どである。
経済が落ち込めば、本人の学歴に関係なく、求人を絞る企業が沢山出る。倒産して求人どころか失業者が出る。就活生のライバルを量産する所も出る。
本来なら内定が出ていた企業に、不採用される人が沢山出る。妥協してで就職して安い給与で働く人が多発する。
もしかしたら、1社も内定が取れない学生も増えるだろう。
収入が得れない状況が予測できる。そんな中で、100万円を借りたいと思うだろうか。
減った収入から、100万円の返済は辛い。下手したら、卒業後はバイトになる可能性もある。バイト代で100万円の返済をする。
税金を考慮しなくても、時給1000円なら、1000時間労働に匹敵する。年収が120万円超えたら税金の支払いもあるので、もっと働くことになる。
そもそも、100万円で足りないともっと借金をする。最悪の場合、借金だけして卒業し稼げない可能性も有る。
経済が落ち込めば、新卒採用に慎重になる。最悪の場合も想定する学生は多く居るのでないかと思う。

そもそも、新卒採用は、長年勤める前提である。
最初は全く仕事が出来なくても、時間をかけて研修したり、実務でミスしながらも、仕事をしてい覚えればいい。
戦力にならない新人を長年雇う体力のある企業しか新卒を積極的に採用しない時代に来るのでないかと思う。
コロナショックでダメージを受けた企業は、少しでもコストを抑えたいと考えるはずだ。
採用するにしても、戦力になる経験者を雇う。学生採用が更に不利になる時代になる。

また、経済が一度落ち込むと回復に時間がかかる。
今学生をしている人だと就職活動に最大3年間の猶予があるが、その間に経済が回復するとも思えない。
不利な状況で就職活動をする。借金までして、不利な就職活動をする価値が無いと思う。

今経済的に困ってお金を借りていたら、今後も困るたびに借金をして、生活費や学費を払っていては卒業する頃にいくら借金があるか分からない。
就職できない、もしくはブラック企業に就職して安い給与で激務を強いられるだろう。
借金があるから、仕事が辞めれないと思い込んで、ストレスを抱えながらも仕事を続けてしまう。
暗いことばかり書いているが、これは、卒業して就職活動をした場合である。
経済が落ち込んでいる状況で借金まで抱えて卒業するなんて、就職というギャンブルに資産を賭けるみたいなもんだ。
勝てないと思うなら、早めに下りるのも策略だ。

卒業してもいい企業に就職できないなら、損切りして、借金を抱えてまで学生は続けない。早い段階で辞めて、セミリタイヤするのも有りだ。
借金さえなければ、最低限の生活をするために、多額のお金は要らない。
試しに、節約生活をしてみて、生活費はいくらなのか、生活費は稼げるか検討する。
卒業して就職しなくても、稼げるなら、学生を辞めて最低限の収入を得て後は自由に過すセミリタイヤをするのも有りだ。
就職は、生活費を稼ぐ為にしているに過ぎない。他の手段で生活費が払えるなら、借金を背負ってまで就職するリスクを背負う必要は無い。
若い間は借金返済するために必死に働く人生と、最低限の収入だけ得て、自由に過す人生のとどっちが良いか考えると、後者だろう。

借金は、返済できる見込みが無いならしない方が良い。
今は収入が無くても、将来稼げるなら、借りるべきだが、今の学生は、今は収入が無くても、将来も収入が少ないかもしれない。
借金をしてまで卒業するのは得策でないと思う。
もし、僕が今の状況で学生に戻って借金しないと卒業できないとなれば、ショボイ大学に居たと言うのもあるが、卒業は諦めて、セミリタイヤを目指すと思う。
サラリーマンの安い給与では、セミリタイヤが出来る思える資産を築くまでに時間がかかる。
セミリタイヤする頃には立派なオッサンだ。腹回りはやわらかくて足腰は硬いが、大事な所は固くならない。
その過程を取っ払って、学生を辞めて若い間にセミリタイヤが出来るなんて夢の様な話しだ。若い間に自由な時間を過せる利点もある。
借金をして返済に苦しむなら、セミリタイヤに踏み切った方が将来が明るい。