進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

安い価格で良いものを提供する職場

客目線でみると、価格が安くていいサービスや商品を提供する店には魅力を感じる。就職先を決める際に、ここのサービスが良かったから就職しようと考える人が居ると思う。
客として利用する分にはいいが就職するとなれば、話は別だ。
安くていいサービスを提供すると言うことは、何かを犠牲にして低価格化している。いいサービスを提供の裏には、従業員の苦労もある。
サービスが良いと言う理由で就職先を決めると、後で苦労する可能性が高い。求人を見て給与や休日日数を見て決めるべきだ。


安いサービスを提供すると言うことは、従業員の取り分も少ない。
誰かの支出は誰かの収入になる。支払い額が少ないなら収入も少なくなる。
従業員に優先的に資金が回る仕組みになっていればいいが、そんな職場は無い。
企業は利益を上げる目的で事業をやっている。利益が出れば株主に分配されて、事業を大きくする為に使われる。従業員への配分は2の次なので、利益が回ってくることは無い。
安いサービスを提供する店では、従業員が辞めない程度の最低限の給与しか支払われない。


店側は安いサービスを提供していても利益をあげようとする。仕事の単価が安いなら少ない人員で薄利多売で商売をしていて利益を得るしか出来ない。
薄利多売ということは、たくさん売る必要がある。人件費を抑える為に、人員は少ないくして、長時間労働さられる。
ファーストフード店やコンビニはいい例である。深夜は一人で店を回していることもある。
24時間営業の店は利用者側からすると便利だが、労働者目線で見れば寝るような時間でも働かされるとか
生活習慣を崩して深夜に働いているのに、時給は最賃に近い金額であったりする。
ファーストフード店やコンビニのサービスは安くて質も良いが、その裏で従業員が安い時給で働いている。客として安い価格でサービスを受けているなら、従業員に横暴な態度を取るべきでない。


サービスの質が高いところは、従業員にとって厳しい労働環境である。客にとってサービスが良いと思う職場では、マナーで固められいて従業員にとって堅苦しい
自主的にいいサービスを提供しようとしているならいいが、そうした人が居れば、その人がマナーの基準になる。それがマニュアルになると、重箱の隅をつつくように1つ1つの行動が監視されて、気に入らない行動があれば指導される。
安いくていいサービスを提供する職場ではストレスが溜まる。中には、マニュアルを口実にストレス発散は行う人も出てくる。
そうなれば、労働環境は更に悪くなる。
安くて便利なサービスを提供するのは誰かの犠牲になることで成り立っている。その犠牲の多くは従業員に降りかかる。


客を選ぶことが出来ない。安いサービスを提供して、薄利多売で商売をして利益を出すので客を選んでいる余裕はない。
支払額が少ないのに横暴な態度を取る客でも丁寧な対応をしないいけない。
クレームを付けて来る客にも対応してと、相手が選べないので仕事での人間関係が難しくなる。
サービスの質が高いところは、客を大事にする傾向が有るから、クレームをつけてくる客の怒りが収まるまで、耐えるしかない。
本来なら、追い出してやればいいが出来ない。
店側が反論できないとみれば、腹いせにクレームをつける客が増えるだろう。そうなれば無駄なストレスを抱えることになる。


消費者と労働者の利益は逆になる。
安くていいサービスを提供すると、客は得をするが、労働は難しくなるし、給与は安くなる。客の利益のしわ寄せが労働者に来る。
こうしたサービスは客として利用する分には良いが、労働者側からすれば損失しかない。就職先とサービスの質や価格は切り離して考えるべきだ。