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財政規律がある間はベーシックインカムは実現しない

ベーシックインカムの話で盛り上がっているみたいだ。
早く実現して欲しいが、先に解決すべき問題が有る。

1人7万円のベーシックインカム 消費税で賄うなら「税率50%」必要

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財政規律は、歳出と歳入のバランスが保たれている状態を正しいとする規律である。財政規律が維持する為には、国債発行を抑制したり、増税によって歳入を増やす必要がある。
こんな規律が有る間は、ベーシックインカムが実現しても、生活が豊かにならない。

ベーシックインカムも何通りかある。
1、今までの収入はそのままで支給される方法。
2、収入の一部カットされるが支給される方法。
3、収入を全部カットして支給される方法。

竹中氏が提案しているのは、3のベーシックインカムに近い。
社会保障を全てカットする代わりに、月に7万円支給する方法である。月に7万円支給するから、後は自分でやりくりするとなる。7万円あげるからあとは自己管理で宜しくはキツイと思う。
大きな病気やケガをしても7万円以上は支給しない。最初から障害が有る子供は、親が元気な間しか生活が出来ない。
大人でも資産が無くて働けない状況に陥って治療費や介護が居る人は自力で生きていけない社会になる。
財政規律が有る間は、3に近い方法でしかベーシックインカムが実現しないので、実現するには竹中氏の提案を採用するしかない。
財源を税収で補うので、ベーシックインカムが7万円支給される代わりに毎月税金が7万円増える。もしくは、社会保障カットする代わりに全員に7万円支給するとなる。
結局、プラスマイナス0になる。短命で一生健康であれば、得をする。一方で、障害を持ったり、長生きすると経済的に困る。
将来のお金の心配から、貯蓄ばかりする人が増えそうだ。


ベーシックインカムを実現するには、先に財政規律を無くすべきである。
財政規律に意味は無い。
国債の発行額が増えることが問題とされるが、唯一のペナルティは、インフレである。
インフレが起こるまでは、国債の発行が可能である。
国債を発行すれば、市場にあるお金が増える。政府はインフレ率2%まで容認している。インフレ率が2%にならない範囲内で、国債の発行するとした発想に転換するが先。
インフレが2%以内で国債を発行してベーシックインカムの予算に組み込めば、1や2のベーシックインカムが実現する。そうすれば生活が豊かになる。
最初は7万円でなくてもいい。インフレ率が2%以内で実現すればいい。最初はベーシックインカムだけで生活が出来ないとしてもいずれ、生活費が払える額になる。

物価の変動は、お金の供給量と、生産量で決まる。理論上お金は無制限に発行出来るが、問題はそのお金を使う先が無いといけない。お金を使って商品が買えない状態になるまでお金が供給できない。
生産性は毎年の様に上がっていく。
機械化によって自動的に生産したり、AIによって知的な仕事も自動化されるたびに、生産性が上がる。
生産性が高いと、供給するお金の量が増えても、インフレが起こりにくい。
容認できるインフレ率未満なら、お金の供給が可能なので、生産性に応じて支給するお金の量を増やしてベーシックインカムの財源にすればいい。
生産性が上がれば1のベーシックインカムが実現する。

真っ先に実現させるのは、財政規律の廃止である。
これが有る間は、ベーシックインカムが実現しても豊かになれない。むしろ、貧しくなる。
財政規律下で自動化を進めても、仕事が無くなるので労働者は収入が減る一方である。財源が無いから、失業者の保証は期限付きで少ないままである。仕事が無いのにうっかり無職にもなれない。
自動で生産したものを買える人が減るので、作っても売れない。自動化する実力が有るのに、売れないなら辞めておこうかとなり、生産性が上がらないの悪い循環になる。
もしくは、労働者が「自動化したら失業する」と気が付いて自動化を意図的にしない。財政規律は生産性に悪影響しか与えない。
何をするにも財政規律の廃止してからでないといけない。それからベーシックインカムを実現て、生産性が上がるたびに支給額を増やしていかないと、生活は豊かにならない。