こんな記事を見かけた。7000万円のマンションに賛成的な意見だが、そんなもの買ってしまったら永遠に労働から抜け出せない。
どうしても欲しいなら買えばいいが、何を買うにしても所有欲を満たすと言うよりか、獲得する喜びを得るだけである。
ローンを組めば劇的に変わるかもしれないが、モノを所有して人生が劇的に変わることは無い。
マンションなら、数カ月は獲得した喜びを得れるハズ。その為に何十年もローンを組むなんて割に合わない。
「7000万円のマンションを買いたい20代夫婦」への世間の反応に思うこと
ローンの返済に加えて、管理費や修繕費積立か加わる。新築の間は、修繕費が不要なので安いが、築年数が経つにつれて高額になったときに、ローンの返済ができるのだろうか。
リモートワークが進んで、立地が良い物件に住む必要も無くなっていく。高価なマンションは将来価値が下がると考えるべきでは。リモートワークは徐々に進んでいくから急激に価値が下がらないかもしれない。
予測できるなら、対策は出来るが、どっかの小杉武蔵の様に災害によって急激に価値が下がる可能性はある。30年以上のローンを組むなら、その間に災害に合えば悲惨だ。そんな土地に誰も済みたくない。
ローンを組む際には、マンションが担保になる。担保の価値が下がれば、銀行が担保を追加で入れろと要求してくるかもしれない。
他に入れれる担保がなければ、返済が出来ずに、担保であるマンションが没収されて、ローンだけが残れば悲惨だ。
住宅のリスクだけでなくて、自分の収入を上げたり維持できるかも分からない。雇われなら、給与を決めるのは会社である。雇用を続けるかも会社次第。ついでに、勤続先も会社次第。
マンションを買ってもずっと住めるのだろうか。
「あいつはローンで会社が辞めれない」と分かれば、異動やキツイ仕事が振られる職場もあるだろう。会社も、利益目的で雇用しているので、弱点をついて利益を上げようとする。
収入が上がっていく自信が有って、資産が無い限り、30年以上のローンは無謀だ。
会社員をしている間は、金融資産がマイナスにならない方が良い。マンションは実物資産なので、金融資産には含まない。マンションは評価価格で売れるのかな。
そういえば、マンションではないが、実家が土地を売った際に、評価価格は、500万円だったが、実際に売れた値段は、50万円だった。マンションはそこまで酷くならないと思うが、買い手が居ないと値段を下げるしかない。
負債が無いと、仕事を辞める選択が出来る。負債が有れば、バイトでは返せないので辞めれない。
ローンでマンションを買ってしまえば、何が有っても根性で、ローンの返済を続けて、保有し続けないといけない。その間は、仕事が辞めれない。あるいは、収入が維持できる転職しかできない。働くか働くしか選択できない。
会社員で、辞める選択肢が有ると、楽になる。
マンションの価値が上がったら売ってローンの返済が終わりなんて甘い話を聞くが、そんな幸運が頻繁に起こるなら、ローンの返済で困る人は居ない。
こうしたリスクを持たずにマンションに住む方法は、賃貸である。
住宅の資産価値が落ちても大家がリスクを背負う。
災害が起って、住みにくいなと思えば引っ越せばいい。
リモートワークが進んで、地価が安い地域に住めるなら引っ越せばいい。
収入が下がっても、賃料の安い物件に引っ越せばいい。
あらゆるリスクから、逃げることが出来る。
先のことは読めないので、賃貸で身軽に生きた方が良いと思う。
将来収入が上がって、節税でマンションを買うとか、7000万円以上の金融資産が出来て、マンション買っても金融資産がプラスになってから買えばいい。
30年ローンは長すぎる、ローンを組むなら5年以内が良い。
