進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

夫を捨てたい

妻たちの不満が聞こえてくる。

妻は家事育児に大変なのに、夫は職場の飲み会で自宅に居ない。自宅で食事をする時も飲んでいる。
平日の帰宅が遅い、何時まで遊んでいるんだ。
休みの日もダラダラしているだけ、家事でも手伝えば。
サラリーマン夫に対する不満が溜まっているのだろう。

ちなみに僕は、独身で酒は飲まない。職場の飲み会には一切参加しない。合っても誘われない自信もある。
残業は一切しない仕事が有っても全てスルー。
一見、これらの不満に無縁な男に思える。
なんでそんなことが出来るのか、私生活では、関わりたい人と最低限しか関わらない。
独身で支出が少ないそれに解雇されても生活費の支払に困らない。残業代を稼ぐ必要はない。
解雇を恐れないので仕事をスルー出来る。自己都合でも会社都合でも残業をする必要が無い。
当然、職場の飲み会も断れる。部長に誘われても「いいえ、結構です」と二つ返事。

アニメのセリフで「大人がお酒を飲むのを許されているのは、ストレスが有るからだよ」と言わてしっくりきた。
僕は、私生活での人間関係や仕事のストレスが無いので酒でストレス解消する必要もないから飲まないで済んでいる。

これが結婚したらどうなるだろうか。
自分の家族とは強制的に関わらないといけない。
脳科学によると、恋愛感情は長くは続かないとのことだ。それ以降は、悪いところが目についてしまう。
そんな相手と毎日顔を合わせていたら揉める家庭も出てくる。そんな家族といればストレスになる。

家族を持てば、仕事をスルーできない。
解雇されたり、職場に残りにくくなる訳にはいかない。上司の評価を得る為には、振られた仕事を必死にこなさないといけない。
上司も「あいつは仕事を辞めない」と判断したら、激務を強いてくるだろう。それに耐える日々。
業務以外にも、飲み会に参加して上司の機嫌取りもしないといけない。

家族が出来れば支払いも増える。
独身の頃は残業代なんて無くてもやってこれたが、養う人が増えたら定時帰宅の給与では足りない。
仕事の有無に関わらず残業をしないといけない。
当然、帰宅も遅くなる。長時間労働もストレスが溜まる要因になる。

家庭でも職場でもストレスが溜まるとなれば、酒を飲み続けないとやっていられない。
平日は残業や職場の飲み会で帰宅が遅くなる。
土日は、仕事の疲れを癒す為にダラダラしているだけ。
最終的に、酒浸りで帰宅が遅く、休みの日も動けない夫になる。

今は酒を飲まない僕でも結婚したらこうなるのは容易に想像できる。
不満が有るのは分かるが、家族持ちの夫は家庭と仕事が辛くて、逃げることもできない。そんな生活が定年まで続くと覚悟している。過程はその後も続く。
給与も少ないので必死に残業代を稼いで、帰宅時間が遅くなっている。職場に残る為に飲み会にも参加して嫌いな上司であっても機嫌取りをしている。
家族の為に必死になっているのを理解した上で、夫を見て欲しいと思った。