進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

七夕で昇給の願いをしても無駄

七夕の時期になると、短冊に願い事を書くイベントが各地で行われている。
毎年同じ時期にして、色んな場所でやっても慣れてしまって、見る人が減ってイベントとして注目されない。
時期をずらせばいいのにと毎年思う。

例に漏れずに、勤め先でも七夕イベントを行う。
従業員がこりもせずに願い事を書いている。
可愛くない願い事は「会社が儲かって、給与が増えます様に。 50代従業員」を見かけた。叶うわけが無いだろ。
本人が一番分かっていることだろう。長年勤めて給与が同じなんだから、今後も同じだ。
転職が無理と判断されたら、下がる可能性はある。

そもそも、会社の利益は給与に還元される仕組みになっていない。
儲かれば株主に還元される仕組みになっている。更に、還元する為の設備投資に回すか、余ったとしても経営が苦しい時の預金に回るか。
ワンマン企業であれば経営者やその身内に還元される。
従業員が頑張って利益を出したとしても、経営者一族が潤うだけ。
経営者の車がベンツからベントレーに変わり、立派な自宅が建つ程度の効果はあると思う。
従順に働く限りは、経営者がトヨタ以上の会社のオーナになり、豪邸を持て余すほど経て、高級車を片っ端から購入する。
小国の国家予算並みの預金を持って、それでもお金が余るなら、従順な従業員の給与でも上げるかとなるかもしれない。
大抵のワンマン企業はその前に倒産するだろうな。従順な間は永遠に給与は上がらないと見るべき。

会社を儲けさせようと従順に働いている間は、一生給与なんて上がらない。
自身の給与を見れば分かるだろう。
どうすれば給与は上がるのかというと。
給与は雇用を維持するために払っている。
雇用が維持できない様になれば、給与は上げざるを得ない状況になる。
一番手っ取り早いのは、退職すること。安い給与で求人を出しても集まらないとなれば初任給を上げる。
初任給が先輩や上司の給与を超えるとまずいので、初任給に沿って、先輩や上司の給与も上がる。
人の流出が止まらない場合も、給与を上げて引き止める。

他には、まともに働かない。
元々10人で終わる仕事を、必死に働くことで、8人で終わらせてしまったら、次から8人でいいかとなり、2人分の雇用が減る。
サボって12人でも終わらないとなれば「もっと人を雇用しないといけない」となる。

みんなが従順に働き会社の利益を願って必死に働いている間は、雇用が維持できるので給与は上げる必要が無いと判断される。
辞めない限りは、初任給を上げてまで新人を雇用する必要も無い。
従順なだけだと最終的に最低賃金まで落ちていく。

給与を上げて欲しいなら、短冊に「この会社は人手不足で倒産します様に。 従業員一同」と書くべきだ。