進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

会社との距離感に気を付けよう

入社するとで、偉い人から「社会人としての責任を持ちなさい」とか、「チャレンジをしなさい」とか、そういうご高説をたくさん賜ったと思うが。
経営者ジョークだと思って忘れよう。入社すると何かしらの機会があるたびに、新入社員との距離を詰めて。会社に尽くすことを求めてくる。しかし、僕は、意識してほしいのは、会社との距離感である。


経営者によっては、「会社員は家族」「会社員を守る」と言った偽善的な言葉が出てくる。会社は、会社員と密接な関係になることが多い。
この関係がいいことに使われることがあればいいが、「会社の仕事が多いから、残業をして欲し」と言われ違法な残業をさせられたり、「休日でも手当が出ないが会社のイベントに参加してくれ」と言われて会社員にとって悪い様に使われる。
会社の一員として、入社時に契約したこと以上に仕事をすることを求められる。要求どうりに頑張ってもいいことがあるとも限らない。経済成長が右肩上がりだった昔ならこういった献身的に尽くすことで報われたかもしれない。
今後はそういった滅私奉公的に尽くしたとしても報われる保証が無い。従業員は家族と言いながらも、会社が傾いたときにリストラに合うこともある。
一族経営の会社だと本当の家族は、従業員の誰よりも早く出世していくように思える。従業員が家族なら、本当の身内だけ、特別に出世させるわけがない。


会社員は会社の構成員であると同時に、対等な契約相手として、会社とは必ず一定の距離を置くようにしたほうがいい。会社員としては、会社の浮き沈みすることに一喜一憂する必要がない。
会社の為に尽くして、会社を立て直す必要が無いし、割に合わなくなったと思ったら転職するくらいでいい。
こんなことを言うと、冷たい人間だなと思われるかもしれないが、距離感をもっておく方がお互いのためになる。
例えば、会社が社員にサービス残業を要求したりする際に、「相手はうちの会社員だし、厳密に契約を守らなくてもいいよね」となりかねない。
家族間でお金のやり取りをいい加減にすることがあるように契約もいい加減にされると困る。距離感が近いことが必ずいいとは限らない。


会社に入ると、研修と言う名目で、会社が徐々に会社との距離を縮めることを強いられて行くことがあると思う。この研修で洗脳されてしまうこともあるだろう。洗脳されることで、会社員としてうまくやっていけるかもしれない。
しかし、その先に幸せが待っているとは、限らない。その会社がつぶれない保証がないし、昇給があるとも限らない。いつの間にか会社と一緒にダメになって行くこともあるかもしれない。
客観的に見て、会社と自分の距離は適切か意識するべきだと思う。決して、会社員は会社の家族ではない。会社とは立場は対等で、ただの契約した取引先だけあることを常に意識したい。