進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

不況を会社と一丸となって乗り越える

不景気になると「従業員と会社が一丸となって乗り越えよう」と呼びかける職場が有る。
一丸の意味は、ボーナスカットや手当のカット、昇給が減るなどで給与が下がる。従業員にとって損失が出ても辞めないで我慢して欲しいといったところだ。
確かに一丸となって乗り越えることは悪いことではないと思うが本当にそんな必要が有る職場は限られていると思う。
景気がいい時には、利益が出たと思う。この利益が従業員に還元される職場だと、一丸になって乗り越える価値が有る。利益が出た時は、給与を上げる。
残業が有るなら従業員を増やして、一人当たりの負担を減らす。こうした待遇が有る職場では儲からない時は、給与が減っても我慢できる。会社と一丸になって乗り越えたて次に儲かったときにまた給与が上がる。
利益を従業員に還元する企業では、従業員目線で見ると、不景気を一緒に乗り越えることが利益になる。
自身の利益になる場合は、一時的に損しても会社に尽して乗り越えるべきだと思う。

景気がい良い時に、利益が出ても経営者が独占して従業員に還元しない職場では一丸になって乗り越える価値が無い。
儲かっても無駄な工事をしたり、まだ使える備品を入れ替えしたりして、従業員の給与を上げない職場では一丸になる必要が無い。
景気が悪い時も、自分の利益を尊重するべきだ。儲かっているときに給与を上げないなら、儲からない時も給与を維持くらいはするべきだろ。
本来ならもっと昇給されて高い給与支払われていたはずだ。昇給が無いなら、平時から少ない給与で働いているのだから、景気が落ち込む前から安い給与で働いている。
下げるにも最初から低いのだからこれ以上下げようがない。それでも下げようとするか。こうした企業の経営者は本当に労働者の生活なんてどうでもいいと考えているのだろう。
好景気の時から不景気前提の給与が支払われているのだから、これ以上、下がるなら徹底的に抗議するべきだろう。
しかし、安い給与で困っている労働者に限って、不景気だから仕方がないと思い込んでいる。どこまでも飼いならされているから、安い給与が放置されているのだろう。
儲かったときに昇給しないで、景気が落ち込んだ時に一丸となって乗り越えるのは都合が良すぎる。

そもそも、従業員と雇用主との関係は契約先でしかない。契約して取引をしているに過ぎない。
自分にとって損だと思ったら一緒になって乗り越えるのではなくてもっと良い条件の取引先を見つけるべきだ。
冷たい様に思われるかもしれないが、普段からやっていることだ。
例えば合い見積もりを取って一番安い所である。要は条件がいいところで商品を買う。
従業員も経営者に対して同じことをしているだけだ。たまに職場は家族に近い存在だと言われるが、間違いである。ワンマン企業で身内が経営していない限り、タダの取引先でしかない。
家族だと言っている企業に限って、従業員が不要になれば、給与を下げたり劣悪な環境で働かせて自主的に退職をさせてくる。マシな企業だと周りくどいこと無しで解雇する。どっちにしろ、不要になれば解雇してくる。家族という言葉を利用して、経営者側の都合だけで解雇出来る状態にしたいのだろう。お互い取引先でしかないと認識しておいて損はない。

常に昇給が無いのに、景気が悪い時だけ、一丸を求める企業は、今後も昇給が無い。
こうした企業では、儲かれば経営者が無駄な出費をするが、従業員の昇給は最後の最後である。逆に損失が出た時は真っ先に給与カットを考える。
過去を遡ると、リーマンショックがありその前に通貨危機が有りと、不景気は繰り返されている。
景気がいい時は給与が上がらない、景気が落ち込んで時に給与が減るを繰り返した結果、給与が上がらないまま年だけとった人は多く居るはずだ。今後も繰り返し出ないかと思う。
負の連鎖を断ち切りたいなら、一丸となって乗り越えるのでなく、転職して儲かった時は昇給する企業に行く努力をした方が良い。
一丸となって乗り越える価値が有ると思える時だけ、尽くすべきだ。

本来は従業員として出来ることは、一丸となって不景気を乗り越えるのでなくて、もっといい条件の職場に移ることである。
乗り越える努力をする経済力や時間が有るなら、転職サイトでも見てもっと条件の良い会社を探す。いい所が有れば、とりあえず応募してみればいい。
内定が出たら転職するのも有りだ。