進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

サマータイムの導入は迷惑でしかない

オリンピック組織委員会が政府に導入を進言し、政府与党が検討するとしている「サマータイム」。2020年の東京オリンピックパラリンピックの酷暑対策として、夏季の2カ月間だけ日本全体の時計を2時間繰り上げる制度とのこと。
試験的にサマータイムを会社で取り入れようとしているらしい。なんで、サラリーマンが巻き込まれるのかは分からない。
オリンピックでは、開催国が良く見せてたいものだ。中国でオリンピックが行われた年は、痰をはく人がいなくなったくらいだ。
日本でサマータイムが導入されて混乱する様子を見せたくない。実験的に導入して混乱をしないようにしたいのだろう。


こんな制度を導入されると不満が出るのは当然なので、おとなしくて反抗しないサラリーマンを使って実験したいだけだろう。
サラリーマンは高度な社畜教育を受けているから反抗しないのは知っていて、Twitterや友達同士で陰口をたたくのが関の山だと思われている。
それにしても暑くて体力を消耗しているのに、2カ月だけサマータイムを導入されると2時間がずれた生活に慣れた頃にまた元の時間に戻されるのはキツイ。
2時間早く仕事をすることになるので、2時間早く起きることになるので、2時間早く寝たら睡眠時間を確保できると思うかもしれないが、人間はそんなに器用に調整できない。
どこかでほころびが出て社畜総寝不足の夏が始まる。
経営者にとって都合がいいことは、一度導入されてしまうと、今は文句を言ってももすぐに従順にいつもの様に働いてくれるだろう。
そしてさらに舐められる、その繰り返しが起こる。


経営者にとって都合が悪そうな制度でプレミアムフライデーや最近はシャイニングマンデーもあるらしいが、はじめから無かったかのように扱われる。従業員にとって都合がよさそうな制度はすぐに導入されるから困る。
サマータイムで2時間早く出社することになれば、2時間早く帰れるし、涼しい間に仕事が始めることが出きるので、従業員にとって都合がいいように思えるかもしれない。
しかし、残業が当たり前のようにある会社の経営者は、2時間早く出てこれるなら、仕事を2時間分増やすことを考えるだろう。結果的に2時間早くきて帰る時間は、サマータイムの導入前と同じになると思う。
今も、法律上は1日に8時間で週に5日の労働が上限でありこれを超えた時間で雇用契約をすることが出来ない。おそらく法律ができたときは、上限以上働くことがないと思ったはずだ。実際には、残業は当たり前のようにある。
今の残業と同じで、サマータイムを導入されて少しするとだんだん帰る時間が遅くなり、いつの間にか今と同じになっていることもあると思う。
結果的に、普段の仕事時間に早朝の涼しい時間も追加されるだけだろう。そうするとさら従業員の寝不足が起こり仕事の効率が落ちることになる。
落ちた効率を残業で取り戻させようとするだけだろう。サマータイムの導入なんて悪循環を生むだけだろう。


日本でも、戦後連合国軍の占領下で1948年から51年まで実施されていた。しかし寝不足になるなど社会的に不評であったので、占領政策の終わりとともに廃止され以降、導入されていない。
日本の周辺では、韓国、中国、台湾で過去にサマータイムを採用したことがあるが、現在では実施されておらず、サマータイムは定着していない。東南アジアではこれまでサマータイムは実施されたこともない。


過去を振り返っても、日本やその周辺でもサマータイムは廃止されている。
暑さの対策をするなら、別の方法を考えるべきだと思う。
サラリーマンであれば、夏の一番熱い時は、学校の様に夏休みにするとか、午前中の涼しい時だけ働くようにするのがいいが、こんな制度は導入されることは無いだろう。