進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ブラック企業マップを見ると日本が真っ黒になる

厚生労働省が発表している「労働基準関係法令違反に係る公表事案」に掲載されている企業を、ドクロのアイコンで地図上に表示している。
厚生労働省ブラック企業と認定したところだけらしいが、ざっと見た感じではもう北から南まで全部ブラック企業ばかりだ。北海道がかろうじて塗りつぶされていない位だ。
日本が黒く塗りつぶされていて、ブラック列島になっている。

サイトが作られた時期は不明だが、このサイトは「現役社畜が怒りと涙で日本全国のブラック企業を地図で可視化」したものだともネットでは言われている。

日本では労働が理由であれば何でもありになっている。過労死は、典型的な例だと思う。過労死は企業による人殺しであるにも拘わらず、なぜか企業の責任者が逮捕されることは無い。
被害者側が、過労死した証拠を提出しないと、過労死認定すらされない。過労死認定が下りても、賠償金や書類送検で終わる。
他の場合だと警察が調査する。殺人であれば、賠償金や書類送検で終わることが無い。事故であっても過失が有れば逮捕者が出る。
労働が理由であれば、何でもありになっているのは、日本の労働に関する憲法や法律が古いからである。
憲法に労働の義務が有るのは、現代であれば、北朝鮮と日本位だろう。まだ、北朝鮮は、貧しいので労働の義務が有るのは理解できる。働かない人が出ると餓死者が出るので仕方がない。日本では必要ないだろう。
日本では法律で残業時間の規制が有る。残業時間が100時間を越えないと違法にならない。残業時間が80時間を超えると過労死認定基準に達することから、違法になるまで残業すると過労死認定を越えることになる。
こんな状態だから、日本の労働環境は狂ていると思う。
スターウォーズの言葉を借りると、「日本の法律や憲法は、ブラック企業と共にあれ」の状態である。

劣悪な労働環境を放置して、ブラック企業に都合がいい法律を残した結果、日本がブラック企業で埋め尽くされている結果になっている。

これでも全部を把握できてない。僕が務めているブラック企業を検索した結果リストに乗ってない。
厚生労働省に認定されたブラック企業のみがリストに乗っているらしく、まだまだ完全網羅はしてない。ブラック企業として認定されるには、証拠を持って提出しないといけないので、ごく一部の企業しか乗っていないのだろう。
現状では、大手のブラック企業が表示されている。
特に規模が小さい企業は監視の目が入ってないこともあり、把握されるのは難しい。
今後は、会社規模が小さい企業もブラック企業リスト入りして、増々ブラック企業マップが黒くなっていくと思う。

ブラック企業マップを見ていると、日本列島が真っ黒に塗りつぶされている。
日本全国が完全にブラック企業列島で何処にも逃げ場がない。僕が転職活動をした際に転職エージェントに「残業が無い会社を紹介して欲しい」と言ったら「ゼロの企業は無くて、20時間未満の企業しか無い」と言われた。
ブラック企業マップを見ると納得できる。こんな状態だと、ブラックでない会社に入った人は、辞めないのだろう。
日本はブラックすぎる。日本で転職してもブラックでない企業に就職できる可能性はかなり低いのだろう。

ブラック企業マップを見て、ブラック企業は当たり前と思ってはいけない。
経営者は「他のブラック企業なので内の会社はましな方だ」と開き直ってはいけないと、ブラック企業が当たり前だとは絶対に思ってはいけない。
ブラック企業で働かされていると思えば逃げるべきだし、逃げる判断が出来ないにしても、理不尽な要求をされたら反論したり、自分の身を守る行動をとるべきだ。
ある程度の貯蓄をしておいて、辞める準備も忘れてはいけない。

ブラックを当たり前だと思って受け入れて働くと、ブラック企業がいつまでも無くならない。
ブラック企業で頑張っることは、日本でブラック企業が繁栄させる為に加担していることになる。ブラック企業社畜になって同僚や部下にサービス残業などを強要して、労働者から利益を搾取することは最悪だ。

ブラック企業に入ってしまうのは仕方がないが、入ってしまったら何かしら対策をするべきだ。ブラック企業の利益になるようなことはしてはいけない。