進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

サラリーマンは奴隷なのか

社畜に関するブログを書いていると、自分のパソコンで「サラリーマン」と打つと予測変換に「奴隷」「社畜」と出るようになってしまったサイタマです。
ネットサーフィンをしていると下記の記事を見つけた、記事のタイトルだけ見ると、ハンガリーでは、本物の奴隷制度があるのかと、驚いが記事を見ると労働時間に関する内容であった。
日本の労働環境では当たり前に行われているような内容だった。
大雑把に言うと、「議会で可決された労働法改正案は、雇用主が要求できる年間残業上限を250時間から400時間に引き上げるほか、残業手当の支払いを最大3年延長できるとしており、「奴隷法」との批判を浴びている。
時間外労働の年間上限を大幅に引き上げる労働法改正案が可決された。政府は、人員不足に苦しむ雇用主に必要な法改正で、長時間勤務を希望する労働者にも恩恵をもたらすと主張している。」といったものである。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

ハンガリーは日本と比べると残業時間の上限は短い。日本で残業の上限と言えば、36協定を思い浮かべると思う。
36協定では、原則として年間に360時間以上させてはいけないとなっている。しかし、36協定はただの協定なので守らなくても罰則が無いので、守る必要が無い。
36協定はさえ結んでしまえば、ば残業時間が青天井に設定できるのだが、これに上限規制を設けようという動きが起きていた。これ自体は当たり前の動きだ。
その上限値をどうするかについて議論があり、年間を通じた上限値については月平均60時間の合計720時間ということで労使間の合意が取れていた。
少し前までは、日本で残業時間の上限が定められていなかった。上限が決まったのは2017年の最初の方であった。残業時間の上限が決まるのが遅すぎる。
ハンガリーの年間残業上限の400時間より長いことになる。だから、ハンガリーの上限時間が短いとは思わない。

繁忙期の上限は、政府案では100時間が提示されていたが当初連合はこれに反対していた。
厚生労働省が定めた過労死の残業時間ラインは80時間である。過労死のラインを20時間超える。これだと、繁忙期だからと言う理由があれば過労死を容認しているようものだ。
値の設定の仕方として明らかにおかしい。日本では、明らかにおかしい年間残業上限時間が可決されたときに、デモすら起こらなかった。

過労死をするほど働かされるのは、昔に過酷な環境で働かされている奴隷のイメージがある。
日本で残業時間の上限まで働くと過労死する可能性がある点は、昔の奴隷のイメージと重なる。
過労死のラインを越えて仕事をさせようとしているのは、労働者は奴隷だとしか思っていない証拠だと言える。

 

参考にした記事では、年間残業上限が引き上げられる理由は人手不足とされている。
いつも疑問に思うことは、なんで労働者に負担を押し付けるのだろうか理解できない。
人手不足なら、給与を上げれ改善できる。給与を上げていいって、世界でも給与が高い国になると、他国から労働したい人が殺到することになる。
給与を上げることが、人手不足解消の特効薬になる。ハンガリーの平均年収は160万円である。給与が安いと不満が出ている日本でも450万円である。ハンガリーの給与は上げる余地があると思う。
労働者の給与を上げると、潰れる企業が出ると言われそうだが、そういった企業は潰れた方が社会にとっても労働者にとっても利点がある。
人員は限りがある資源なので、給与が払えない企業が、人を雇うとその分、高い給与が払える企業で働ける人や今後成長する企業で働ける人の数が減る。
他資源に例えると、工業に使える金属に限りがあるのに、その金属を使ってスクラップばかり生産している企業が有れば、価値のある製品が作れる企業に行く資源が減ってしまう。
問題のなのは、価値が無い仕事をしている企業もそこの従業員も価値が無い仕事をしていないと思っていることである。そこで、価値が無い仕事をしていることを表す方法としてお金をいくら集めることが出来るか比べたらいいと思う。
お金は人気投票で集めることが出来る、人気がある企業に集まる。価値がある商品は高くても売れる。
結果的に価値の有る仕事をしている企業にはお金が集まるので、給与を上げても潰れることが無い。だから、給与を上げることで価値の有る仕事をしている企業だけを残すチャンスになる。
このチャンスを、年間残業上限を上げる法案を可決して潰してしまったハンガリーの企業の将来は暗い。


現代では、人手不足や繁忙期だという理由で、給与は上がらないのに簡単に残業時間だけが引き上げられて、最初に労働者に負担を強いられる。
お金を払えば解決するようなことでも、お金を払わずに労働者の負担を増やすといった意味では、労働者の価値はお金以下の価値しかない。お金は便利だけど所詮はものでしかない。
もの以下の価値しかない労働者は、現代の奴隷なんだろうなと思う。