進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

プロフェッショナルとは

雇われ仕事をしていると、会社の社是に「プロに徹する」が有ったり。
従業員が「プロ意識を持て」とか、「プロとして仕事をしろ」と部下に言ったっているところを見た事が有る。
サラリーマンが「プロとして○○」と言った説教をされているところを見ると悲しくなる。サラリーマンは給与は安いし、労働環境は悪いのに仕事の質だけはプロを求めるのは、搾取でしかない。
にも拘わらず、会社で仕事に対する取り組み方が甘いと思われる、従業員を説教する際にこういった表現が持ち出されることがある。
プロと言った言葉は、意外と耳にする職場は多いのでないだろうか。

就職する前は、プロとは専門分野ではトップの人や、医者や弁護士など限られた人しかなれないもので、ごく少数の人しかなれないものだと考えていた。
就職してから思うことは、プロは多すぎる。誰でもプロ扱いされている様に思える事が有る。

プロについて書いていこうと思う。
この場合の「プロ」とは、「プロフェッショナル」のことである。
プロフェッショナルは何を意味するかというと、辞書では「あるものごとを生計の手段として行なう人。専門家。本職」とされている。
具体的には、色んな職業の人が出てくる。棋士、科学者、弁護士、医者、スポーツ選手など、様々な職業が出てくるが、その中のサラリーマンは含まれていない。

プロフェッショナルととして仕事をしている人は、雇用契約をせずに「委任契約」によって仕事をする人たちのことである。
雇用契約」で働くサラリーマンはプロフェッショナルではない。
会社の社是に「プロに徹する」が有ったり説教で「プロ意識が欠如している」と言われても困る。説教されても、「そのとうりです」としか言えない。
そもそも、サラリーマンはプロでないので、そのような社是にも意味がない。


サラリーマンはをしていると「お金を貰っているからにはプロとして仕事をするのは当然だ」と言われるが、プロフェッショナルの定義を広げすぎる。
辞書に載っている意味からもかけ離れている。お金を貰って仕事をすることがプロなら。アルバイトで簡単な仕事をしていてもプロフェッショナルとして働いていることになる。
もっと言うと、小遣いをもらって家の手伝いをしている子供もプロフェッショナルである。
「お金をもらっている以上はプロとして仕事をしろ」と言った主張は間違えている。


雇用契約をしているなら、プロとして働く必要もない。そういった働き方を求めるなら、雇用契約内容に含んでいるはずだ。プロとして働くなら雇用契約に書いておいて。それにふさわしい報酬を支払を支払う契約をするべきだ。
報酬は低いが、プロ意識を理由に契約以上の労働をさせることは、それは単なる契約違反になる。
プロとしてふさわしい報酬や労働環境を提供せずにプロ意識を持ち出して報酬以上の労働をさせることは、詐欺行為でしかない。
「プロ意識」プロ意識を持ち出して、雇用契約内容以上の仕事をさせて十分な報酬を払わない行為は、給与を「プロ意識」に置き換えているだけだ。
やっていることは、「やりがい」をエサにして、報酬以上の労働をさせる「やりがい搾取」と同じことをしている。


プロとは、専門家であって、「委任契約」によって仕事をする人たちである。本当のプロは高い報酬を貰っている。
こういったプロとしての条件が全く無いサラリーマンに対して「プロ意識」を持ち出されたときは、冷静に考えた方がいい。「プロ」という言葉に乗せられて、雇用契約内容以上の仕事をしても利点は無いかもしれない。
殆どの場合「プロ意識」を持ち出して説教する人は信用できない。「プロ意識」を求められるたびに給与明細をみて、給与の額がプロとしてふさわしいか考えた方がいい。