進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

価格以上のサービスを求めてはいけない

契約って普段は意識しないけど様々なところで起こっている。
職場で働いて給与をもらうことや、物を購入すること。サービスを受けるにしても、その根底には契約が発生する。
この契約とは、約束ごとのようなもので、雇用契約をして仕事をする場合だと労働時間を提供するから、その対価として報酬をもらう。
物やサービスを買う際は、価格に納得して消費者がお金を払うことで、物やサービスを提供してもらう。
例えば飲食店であれば、客に注文された食事を提供をすることを約束して、客はその対価を払うこと約束する。


契約とは、お互いが義務について約束することで成立する。契約にない内容の義務を果たす必要は無い。しないことについて、咎められることは有ってはいけない。
労働者であれば、契約によって決められた労働を提供すればいい。定時後にサービス残業や休日出勤までする必要が無い。
飲食店であれば、食事を提供して食べれるような環境を用意すればいい。注文以上のものを提供したり、笑顔や愛想良く接する必要は無い。
必要以上のことをしなくても契約上の義務は、果たせているが、現実にはこのような契約上の義務だけを果たす人に対していやな態度を取る人がいる。


飲食店での店員の態度が悪いとクレームをつける客を見たことが有る。客が「牛丼のつゆが少ない」と言って店員にクレームをつけていた。クレームをつけられた店員はその牛丼を捨てて、新しいのを作り直している所を見たことがある。
業務時間が過ぎた後に残業している人がいても、帰る人に対して、空気が読めない非常識なやつだと批判されることも有る。
最初から契約の範囲に入っていないのにも関わらず、サービスを提供しないほうが悪いかの様に言われる。
サービスが悪いのではなくて、多くの日本人が契約以上のサービスを相手に求めすぎている。
自主的に、契約以上のサービスをすることは、すばらしいことだと思うが、サービスを受ける側が求めるのは、都合が良すぎる。
契約以上のサービスを求めるなら、料金もあげるのがスジだ。


なぜ、契約以上のサービスを求めるのか。それは、労働者の場合だと普段から契約を意識しないからである。新卒で会社に入社する際も、契約について話をする機会がを設けられない。
入社後の昇給についての交渉をすることが無くて、社内規定によって自動的に決まる。会社との契約内容を具体的にいえる人は、少ない。
どこからどこまでが自分の仕事なのか、曖昧な職場が多い。断りにくいことも有る。いつのまにか仕事が増えたり、周りがサービス残業しているから仕方が無いという風になる。
サービスを提供する場合は、客がお金を払いさいすれば、払った金額に関係なく高水準なサービスを受けられる。
アルバイトの店員であっても。笑顔で接客しているところをよく見かけるし。少しでも料理が遅れると本当に申し分けなさそうにしてくれる。
本来ならこれらのサービスは、店員が自主的にしてくれているものであるはずなのに、いつのまにかあたりまえになっている。
自主的にしているサービスが無いだけで、納得がいかない人が出てしまっている。
契約は、お金を出す側と受け取って、サービスや労働を提供する側との立場は、同じであるはずなのに、お金を出す側が金額に関係なく立場が高くなっている。
そのために、契約内容のずれが発生していると思う。
本来なら契約以上のことをするかを決めるのは、サービスを提供する側であるのが普通であって、お金を払う側であってはいけない。
労働者が定時で帰ることや、店員が無愛想に料理を提供することなどについて、不満を言うべきではない。


もし、契約以上のサービスを受けたいなら、それ相応の料金を支払ってから契約内容をやり直すべきだ。
そのような、事をせずにサービスを受ける側が、少ない対価を支払っているのにも関わらず、契約以上のサービスを受けられないこと対して不満を言うことはダサい。
店員に契約以上のサービスを求めるなら、客として契約以上のことをしてからにして欲しい。