進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

他人のミスが笑えない

北海道で不動産屋の従業員が120本のスプレー缶をガス抜きを室内でして、それが引火し爆発した。
現場は酷い状態になっていて、けが人も40人以上出ている。


冷静に考えると「120本のスプレー缶を室内で開けるとそうなるわな」となるだろう。
繁忙期に急いで仕事をしていると冷静な判断が出来ない時もある。そういった状態では、あり得ないミスをしてしまう。
僕も入社したての頃だったら同じミスをしていた可能性が有ると思った。


僕も仕事では、あり得ない様なミスを何度もしてきた。少し確認すれば、防げるようなミスばかりだった。
急いで仕事をしていると、確認が抜けることがいっぱいあった。
材料の寸法が違うものを取り付けて、不良を出したり。
仕事中に上司に声をかけられて、途中までしていた仕事を置いて、持ち場を離れることで、工程を飛ばして仕事をすることでミスをしたり。
図面を描く際に、基準線が傾いていたことも有った。
作業を確実にするか、確認さえできていれば簡単に防げるミスばかりしていた。

マルチタスクができない人間で1つのことをしだすと他のことが見えなくなることもあった。
少しでもミスが起こると、そのミスに気を取られて他に集中できなくなり、またミスを繰り返すこともあった。


僕の失敗は、不良品が出たり、設備が壊れて、大きな損失が出ても数百万程のものである。ミスをしたことで上司に叱責さる程度のものだった。
危険物を扱う職場であれば、同じ事故を起こしていたかもしれない。


冷静に考えたら、スプレー缶の穴をあけていた従業員も、外でガス抜きをしないといけないことくらいわかるし、直後に火を使ってはいけないことも分かっていたはずだ。
今回の事故を起こした従業員も、仕事でミスをした直後で落ち込んでいて、周りが見えていなかったのか、繁忙期で忙しくて仕事が溜まりに溜まって忙しくて冷静な判断が出来ない状態で追い込まれたいたかもしれない。
室内で、120本のスプレー缶に空けるという作業をしている状況からも、仕事が溜まって焦っていたことは想像できる。


繁忙期で切羽詰まった状態で仕事をしていると冷静判断が出来ないことは誰にでもあると思う。

事故を起こした従業員に対して、想像力が無いとか常識が無いと批判的なことを言う人がいるが、繁忙期で仕事が溜まっることや、ミスをすることでテンパる人は一定数居る。
本人だけの問題でないことも有る。職場がブラックで、一人当たりの仕事量が本人の限界を超える量を越えていたり、パワハラ上司のもとで仕事をしていると普段は冷静な行動が出来る人でも、非常識な行動をしてしまうことは有る。


「いやそんなことは、今までになかった」と言える人は、優秀なのか、恵まれた労働環境で働くことが出来ている運がいい人だろう。


今回の事故を見て、訳の分からないミスをして間抜けだなと一蹴していては、また同じようなミスが起こるだろう。
こういった他人のミスを見て、僕は笑う気に離れない、たまたま自分は運が良くて、大きな事故を起こしていないだけだからだ。


今回の事故は、個人や1つの会社の事故だとも思えない。もっと大きな規模の問題だ。
日本にブラック企業パワハラ上司がいる限り、冷静な判断ができな従業員が一定数表れて同じようなミスをすると思う。
再発防止するには、労働環境の改善しかない。


今の時代だと、大きなミスをするリスクを抱えてまでする仕事なんて殆どない。強いて言うなら、緊急の患者を治療している医者位だと思う。
それ以外の仕事をしている人が、ノルマや納期を守るために、必死に仕事なんてする必要は無いと思う。売り上げノルマなんてある時点で、生産しすぎたものを無理やり売っているだけの仕事だし。
製造業でも、納期については守るように言われるけど、市場を見ると自分が作っている製品もしくは部品が付いている製品が余っている。
車は中古がいっぱいで回っているし、マンションはいつも入居者を募集している。家も中古が出回っている。パソコンやスマホも同じだろう。
こんな状態で、納期を守ったところで大した値打ちが無い。
それなら、そんなことを気にせずに気楽に仕事をしようと言う風に経営者や社会がそういった考え方を持って仕事が出来る世の中になればいいと、スプレー缶のガス抜きをする際に起こった爆発事故を見て思った。