進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ブラック企業で生産性を上げることは自傷行為

ブラック企業でも生産性を上げて、残業時間の削減をしようとする試みが行われている様だ。
今の時代は36協定を守らないと何かしらのペナルティが有るので、ブラック企業でも無視はできないのかもしれない。
もしくは、36協定を理由に残業手当をカットしたいだけかもしれない。
しかし、ブラック企業で働く従業員が生産性を上げて、残業時間を減らす行為は、従業員が自身の首を絞めている様なものである。特殊な性癖がある人以外はしたくない行為である。
当然だけど、自分の首を絞めると苦しい。
ブラック企業の従業員は給与が少ないので定時帰宅すると、生活が苦しくなる。
ブラック企業では、昇給が少ないから上がらない、手当が付かない。勤続年数が長くなっても給与は増えない。一方で、生活費は増えていく。
結婚したり、子供が出来きる。子供が成長するたびに、お金が掛かる。生活費の伸びに昇給が全く追い付かない。
それもそのはずで、ブラック企業は、中堅の既婚者の足元を見るかのような給与体系にしている。そもそも、給与は人が辞めない程度にしか払わないからである。
既婚者であれば、簡単に辞めないと経営者に思われている。結婚して子供が出来ても、手当は寸志である。昇給も若手優先で、中堅は上がらない。酷い場合は、中堅のボーナスを減らしてまで、新人の給与を上げる。

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家族を養う為に給与を上げるには、残業手当を付けるしかない。
ブラック企業に勤めていると、仕事が無くても残業をしている人が多くいる。この人たちは、定時帰宅していては、生活費が足りないから仕事が無くても残業して給与を上げている。
こうした残業は、生活残業と言う。仕事が無くても、残業時間が一定以下に下がらない。
実際に仕事が多くなると、ゆっくり仕事をする癖が付いて、仕事が進まなくなり、残業時間が更に長くなる。
ゆっくり仕事をすることで、残業代を稼いで家族を養っている。


もし、ブラック企業の従業員が生産性を上げて、残業時間が減れば、給与が減って家族が養えなくなる。
給与が少ないと、嫁や子供に見捨てられたとなっては、本末転倒である。
従業員が働く目的は、私生活を充実させることである。
生産性を上げた結果、残業代が減って家族が養えない。ブラック企業の従業員にとって生産性を上げる行為は自分の首を締めるのと同じだ。
自ら生産性を上げる従業員は居ないだろう。
生産性が上がったとしても、生活は維持する為に残業はするから残業時間が減ることは無い。


36協定を守る為に仕事量を減らしても、従業員は仕事を敢てゆっくりするか、無駄な仕事を増やして残業をするだろう。
結果的に企業の売り上げが減るだけで、残業時間は据え置きである。
管理職も生活残業をしていることは知っているから、仕事量を減らすことは無い。


ブラック企業で、残業を減らすには昇給するか、子供を養っている人に手当を付けて、定時帰宅しても生活が出来る程の給与を払うしかない。
しかし、ブラック企業の経営者は、昇給どころか、給与のことに頑なに触れようとしない。残業を減らす為に給与を上げることは無いだろう。
残業を減らす為には、昇給や手当が有る企業に転職することが手っ取り早い。


ブラック企業に残るなら、普段の生活費を抑える。結婚して足元を見られない様にする。
早く帰る口実に、36協定を利用する。もし、上司に早く帰っていることを非難されたら、経営者に告げ口をする。
兎に角、利用できるものは利用する位の気持ちで仕事をすればいいや。
間違っても、生産性を上げようとしてはいけない。
上げたところで、残業は減らない。もしくは、自分の給与が下がるだけだ。
生産性を上げる行為は、自分の給与を努力して下げる行為と同じである。自傷行為にしかならない。
努力するなら、報われる企業に入っている人だけで十分だ。

 

ブラック企業にとって辛い時代に突入した。
従業員自ら生産性を上げる努力はしないし、仕事量が落ちても残業時間が一定以下にならないから、人経費を下げることが出来ない。
今後、景気が悪くなって仕事量が減ると、ブラック企業の利益は減るだろう。
また、AIなどにより自動化が進んだとしても、従業員自ら導入すしたがらない。こんなものを導入したら、自分の仕事が減って生活が維持できない。
そうなれば、ブラック企業の経営者自ら、AIの導入をしないと、他社に置いていかれる。
他社が無人で仕事が出来るに対して、ブラック企業は人を使っていては、生産コストで負けるので、仕事が回ってこない。今後はブラック企業にとって辛い時代が来そうだ。