正社員で仕事をしているだけで、私生活を犠牲にしてでも仕事をすることが当たり前とされる。
典型的なのは、仕事をする為に残業をすることであると思う。
残業をすることで、従業員自身にも利益が有ればいいと思うが残念ながら無い。残業有りきで、給与が決まっているからである。
残業をすれば給与が上がると勘違いしている社畜はありがたいかもしれないが、他の従業員からすると迷惑でしかない。
生活費が少ない従業員からすると残業をしなくても生活が出来てしまうので生活残業をする社畜は迷惑でしかない。
生活残業する社畜は周りを巻き込んでいる。
定時までゆっくり仕事をしておいて、定時過ぎると急に仕事を持ち込んで来て「この仕事は急ぎだから、今日中にしてくれ」と言われる。
急ぎだと言われると放置して帰る訳にもいかずに、残業して仕事をすることになる。
生活残業者が出ると、人経費が高騰してしまう。何も仕事が無くても残業するので、利益が出なくなる。
そうなると、経営者側も指をくわえて見ているわけが無い。
生活残業者に仕事をさせる為に納期を短くして仕事をさせようとしてくる。納期が短くなると、定時帰宅でも生活が出来る従業員も残業をする様になる。
結果的に、残業をすることにインセンティブが無くても残業をしなくてはいけなくなる。
毎日の様に残業をして、私生活を犠牲にしていると「何をしているんだろう」と思う。
雇われ仕事をする目的は、生活費を得ることだと思う。
ある程度の貯蓄が有るなら、仕事をする必要は無い。仕事を辞めて好きなことが出来る。お金が必要になった時に手っ取り早い収入を得る為に働けばいい。
一般的には仕事を辞めると勿体ないと言われるが、辞めて損をする仕事に就けている人は少数だと思う。
給与が高くて、転職すれば収入が下がるなら勿体ないかもしれない。給与が高ければ、仕事を続けてお金を溜めることで、辞めた後は働かなくても生活が出来る。
他には、給与は多くないが定時帰宅出来て、労働環境が良くてストレスが殆どない人も、転職した時に前の職場に戻りたいと後悔するかもしれない。
しかし、僕の様に薄給で慢性的に残業が有る企業は、仕事を続ける価値が無い。一度辞めて無職をした後バイトをしていても、月収は今より高くなる可能性がある。
少しの間は、収入が無くても生活が出来るなら、薄給で慢性的に残業が有る企業で働くインセンティブが無い。
働くインセンティブが無い企業で働いている間にも年を取ってしまう。
働いていると少なくても安定した収入を得れることが出来る。それと引き換えに若い時間を犠牲にすると勿体ない。
仕事をしていて、お金を溜めて今後働かなくても生活が出来ると思える頃には年を取ってしまっていては意味が無い。労働をするなら若い時間でなく年を取ってからの時間を提供したい。
資産が少なくても、辞めて自由な人生を生きたいと考えている僕からすると、仕事を続ける必要性も無い。
そう思いながら、毎日同じ時間に家を出て通勤している。
通勤中や残業中に「自分は何をしているのだろう」と思うことが多くなった。
きっかけが有れば辞めてやろうと思うが、中々きっかけが出来ない。
