求人を眺めていると、固定残業代込み、夜勤込み、手当ても込みで月収を書いている企業がある。なんでも放り込めばいいというものでない。
こんな求人を見ていると、労働者を騙して搾取する気満々だなと思う。
間違えてもこんな職場で働いてはいけないとは思うが、他に行くところが無くて、貯蓄も底を付きかかけていると仕方なく働いてしまうのかもしれない。
酷いところだと、月収が32万円と書いておいて、下に細かい字で時給が970円、残業**時間、夜勤**時間、手当て込みと書いてあった。
本来なら月に160時間働くので15.5万円と書くべきだろ。そこに手当てがいくら付くか書くけばいい。
酷い求人の本当の給与は半額になる。
何でも込みにして給与を水回ししてはいけない。働く上で重要な条件だから、多く見せかけて、人を雇うのは詐欺行為と同じだ。
使用者だけ求人を誤魔化すが、労働者は正直に選考を受けえるなんて都合がいいことが起こらない。
使用者側が、給与をごまかすなら、労働者側も履歴書をごまかしも文句は無いはずだ。
実際には偏差値30の学校を卒業しているが、履歴書には偏差値60の学校を卒業していると書いたり、TOEICの点数が400点だけど履歴書には800点と書く。
こんなことをされたら、使用者側は、学籍詐称や資格の詐称で不当だと訴えて解雇するだろ。
給与を誤魔化すのはこれと同じことをしている。
給与を多く見せかける会社に限って人手不足だと嘆いている。仕方が無い、履歴書を誤魔化す人は信用できない採用したくは無いはずだ。
それと同じで、給与を誤魔化す企業は信用できないから働きたくない。
誤魔化さないと求人が出せないほど安い給与を払う企業で働きたくないだろう。
条件から、仕事が過酷なことは想像が付く。薄給激務が明らかだ。
残業代や夜勤を含めた給与を提示しているということは、慢性的に残業があることを意味している。
本来なら、残業が無いことが当たり前だ。固定残業代込みの給与なら書かれている時間は残業させられるということだ。
残業代込みで給与を定時している企業は儲かっていない。儲かっていれば、高い時給で雇って、定時帰宅出来る程の人数雇うことも可能だ。
そうした方が確実に仕事が回る。
それが出来ないから、少ない人数を酷使して利益をあげようとしている。
劣悪な企業であれば固定残業代以上の残業をさせておいて、超えた分は支払わない。低い時給が更に下がる。
固定残業代込みで求人を出す企業に就職してはいけない。するにしても最終手段としてするべきだ。
求人を誤魔化して人を雇ったとしてもすぐに時給が安く、労働時間の割に給与が多くないことに気が付くと転職してしまうかもしれない。
結局また人を雇いなおしてとなれば、効率が悪い。
最初から、正直な求人を出せばいい。正直に書くと「ほぼ最低賃金で、長時間労働あり、夜勤あり、たまにサービス残業あり、ブラックな職場です」となって人が来ないか。
どっちにしろ人が集まらないので、給与を誤魔化す企業は求人を出さなくていい。
