会社勤めしていると「何時間残業をしてでも納期を間に合わせろ」と言われることが有ると思う。
社畜なら当然だと思うが、僕はこうした言い方が嫌いだし、何を言っているのか意味が分からない。
従業員目線で見ると納期は、誰かが勝手に客先で契約をした際に決めたのもである。
誰かが勝手に決めた納期を守る為に残業をするのはおかしい。
定時は企業と従業員との間で契約して決めた時間なので、雇用契約を守る気が有るなら定時帰宅が当然である。
「残業してでも納期を間に合わせろ」と言うことは、従業員が企業と直接交わした雇用時間は守れないが、顧客と企業側の人が交わした契約で決まった期限は守れと言うものだ。
定時も納期も契約によって決められたものであって、どっちか一方だけ守ると言うのは間違っている。
俺は時間を守らないが、お前は守れと言っている様なもので、こんな都合がいいことが起こるハズが無い。
慢性的に残業が有る企業では、納期を間に合わせる為に、毎日従業員が残業している状態である。中には給与が安くて生活が出来ないからダラダラ残業している人も居るだろう。
この様に例外も居るが、納期を間に合わせる為に残業を強要されたら、直接交わした雇用契約の労働時間が守れていない。
直接契約した雇用時間が守れないなら、顧客と企業側で勝手に決めた納期も同じ様に間に合わせる必要は無い。
俺は時間を守る気すらないが、お前は時間を必ず守れなんて都合がいい話は無い。
定時を守る気が無いなら、納期も同じ様に扱えばいい。
納期が守れないと「こんなことをすると困るのは従業員だ」と言われるがそんなことは無い。
守れない納期を決めた担当者や仕事のマネージメント出来ない管理職が困るだけだ。利益を失うのは経営者である。
一端の雇われが困ることは無い。給与も下がることは無い。
何で納期が間に合わないと困ると思わされているのは、社畜研修や上司によってマインドコントロールされてるからだ。
管理職や経営者からすると、従業員が勝手に責任を感じて、納期を間に合わせないと困ると思い込んでくれる方が助かる。
納期を間に合わせる為に勝手に残業をしたり、祝日出勤をしてくれるので、管理職もマネージメントしなくてもいい。勝手に間に合わせることで経営者も損失が出ない。
こんな働き方をしても、給与は上がらないし、休みが増えることも無い。
長時間労働をして納期を間に合わせたとしても次の納期が短くなるだけなので、残業も無くならない。シャトルランを永遠にしている様なもので、楽になることは無い。
責任感を持って仕事をしても損失しか出ない。
無茶な納期で仕事をしていると間に合わないことが有る。遅れても何ともないことに気が付く人が増えていく、
今後は定時帰宅とセットで考えないと、間に合わないようになっていく。
今までは、マインドコントロールによって都合がいい価値観を押し付けて、雇用時間は守らないが納期は守ることが当然とされていた。
しかし、今の時代スマホで少し調べると、騙されていることに気が付く人が増える。
気が付いた人は、納期を無視するだろう。残業をしても自分の為にするようになるはずだ。
仕事が多くても残業する利点がなければ定時帰宅して、逆に仕事が少なくても残業代が必要なら残業するなど、企業にとって得にならない働き方をする様になる。
企業が納期を間に合わせる為には、定時帰宅しても間に合う様に決めるべきだ。
納期だけ間に合わせるのは、間違っている。
定時帰宅が出来れば納期も自然と間に合う様になっていく。
定時までなら確実に労働力を確保できるので、労働者を頑張らさせなくても納期は間に合うはずだ。
