進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

魅力が無いから辞める

今の若い人はすぐに辞めて、根性が無いと言った話を聞いたことが有る。
いつも思うのは、本当に若い人に根性が無いからなんだろうかと思う。昔の人に負けない程、現代の人も努力を続けて活躍している。
スポーツでも頭脳を使う分野でも、若い人は努力を続けて成果を出している。この人たちを見ていると、到底根性が無いとは思えない。


僕が聞く若い人はすぐに辞めるという話は年配のサラリーマンが「若いサラリーマンが仕事を辞めた」と言う場合が殆どだ。
昔のサラリーマンに比べて辞める人が増えているとのことだろう。
今と昔のサラリーマンの労働環境や給与などの条件が同じなら、若い人が仕事を辞めるのは根性が無いという話は理解できる。
しかし、昔と今とでは労働環境や条件が異なる。一概に若い人に原因があるとは言えない。


現代のサラリーマンは給与が上がらない職場で働く人が殆どだ。大手であっても倒産することが有りえる。当然の様にリストラや早期退職に追い込まれることも有る。
儲かっている企業でも、リストラを行う様になった。
退職金も年々減少傾向にある。支給されない人もいるはずだ。
非正規社員の割合も年々増えている。昭和59年では、非正規社員が15.3%であった。年々増加して平成26年では37.4%まで増えている。
非正規になれば、辞める機会も増えると思う。

昔のサラリーマンは年功序列で給与は上がる。支出が高い頃に給与が上がるので、生活に余裕があったと思う。
長年勤めれば、退職金も貰えていた。定年後に収入が無くなっるので、老後も豊な生活が出来ていた。
現代のサラリーマンと比べると恵まれた環境であったと思う。


僕は、若い人がサラリーマンを辞めるのは、雇われ仕事に魅力が無いからだと思う。
魅力が無いと続ける価値が無いから、我慢してまでしがみつく気になれない。
昇給も無く退職金も少ないとなれば続ける利点が無い。他の会社に言っても同じ条件で働けると思えれば、今の職場を我慢して続ける必要は無い。
今の職場が辛いと思うなら、とりあえず辞めて次に行けばいいと考える。
魅力が無いと辞める人が増えるのは自然なことだ。

僕も今の職場の給与が高ければ仕事を頑張って続ける気になるが、今の手取り月収ならバイトでも稼げると思うと仕事を頑張る気にもなれない。薄給なのに、残業を強要されたらうっかり「辞める」と言ってしまうだろう。
他の人も、薄給で昇給が見込めないなら、我慢なんて馬鹿らしくて出来ない。
若い人に続けて欲しいと思うなら、「すぐに辞めて、根性が無い」と嘆く暇が有ったら。魅力がある職場にするしかない。

給与を上げることが一番手っ取り早いが、年配であっても雇われの立場であれば出来ない。
給与を上げることが以外で労働に報いる方法は、楽な環境で働ける様にするしか無い。
例えば、自由な環境で働けるようにすれば、仕事を続けたいと思うのでないかと思う。早く仕事を終わらせることが出来れば、後は雑談でもスマホを触っていても良いとか。
納期を決めておいて後は、間に合う様に自分で、その日の予定を立てて仕事が出来れば魅力に感じると思う。もちろん、無茶な量や納期を組まない前提である。


現状だと、無茶な納期や量の仕事をやらせようとする。間に合わないと部下に責任転換する。長時間労働しても給与が安い。そんな労働環境に魅力は感じない。
魅力が無いから若い人が辞めていくだけなのに「根性が無い」と嘆いて、若い人の問題であるかの様に言っている。
問題は、職場や上司の方に問題が有るそれを解決しようとしないから、魅力のない職場になり、若い人が辞めていく。