進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ブラック企業の労働者にとって不景気がいいかも

不景気といえば、売り上げが落ちて給与が下がる。仕事も暇になる給与が高い中年労働者のリストラもあり得る。労働者にとって悪い影響しかない様に思える。しかし、ブラック企業に限っては、不景気の方がいい。

ブラック企業の労働者の給与は、これ以上は下げれない。手当がなければ、昇給もないので殆ど、新入社員と同じ給与だ。ボーナスをカットすれば下げることは可能だが、カットは難しいと思う。ブラック企業の給与はボーナスがある分、アルバイトより手取り年収が高い。これ以上下げると労働者の流出が止まらない。アルバイトと正社員の給与が同じならアルバイトを選ぶ。「アルバイトでもいいや」と思えると、転職のリスクがなくなるので、どんどん転職にチャレンジできる。内定が出ても出なくても労働者が辞めていくだろう。

昇給がない労働者は企業にとっても、大事な存在だ。他社の新人並みの給与で、一通りの業務がこなせる。新人がいきなり戦力になる様なものだ。辞められると困るだろう。だから、ボーナスカットはできないし、給与もこれ以上下げれないので、景気が悪くてもブラック企業の給与は下がらない。ブラック企業だと景気が悪い時にリストラするのは有りだが、回復した時に労働者が確保できない。昇給が無いと、辞めていくだろう。景気が良ければ転職も容易なので、安い給与で戦力になる人は育たない。景気が回復後は、労働力不足に陥る。労力が足りないと好景気の儲け時に利益が得れない。人の確保に苦労し何年か経つとまた不景気に陥る。日本は、江戸時代から緊縮と緩和を繰り返していて、好景気と不景気を繰り返している。景気が悪い時に、リストラすると景気が回復した時に、事業が回らない可能性もある。

 

不景気ならものが売れないので、仕事量も少ない。仕事の負荷が減って給与は据え置きである。仕事量の割に高い給与になる。不景気だと、みんながお金を使わないので、市場に出回るお金が少ない。商売をしている側からすると価格を下げてでも商品を売りたいので、価格が下がる。価格が下がれば企業の利益は減る。一方で、同じ給与でも購入できる商品の量が増える。ブラック企業の給与は、変わらないので実質的に昇給しているのと同じである。損をするのは、ブラック企業の経営者である。

景気がいいと逆のことが起こる。仕事量は多い割に給与は据え置き。利益は経営者が全て持って行く。価格も上がって同じ給与では購入できる商品が減ってしまう。実質的に給与が減っている。ブラック企業の労働者にとって景気がいいことが、利益になるとは限らない。この時に転職できれば給与が一気に上がる可能性がある。

ブラック企業に勤めている限りは景気が悪い方がいい場合もあると思った。

不景気の気をつけろ。