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感染症の検査は誤差だらけ

感染症が発生した場合にとにかく検査をしたい気持ちがわかるが、検査することが安全とは限らない。検査結果は正しいとは限らないからである。陽性と出た人でも感染していない人がいる一方で、陰性と出ても感染している人もいる。感染してなくても陽性と出た人は病院に駆け込む。感染力が強いウイルスなら身内も一緒に駆け込むだろう。一方で陰性と出たが感染している人は自覚症状がないなら普段通りに行動するだろう。労働者なら多少体調が悪くても職場に行く人もいるだろう。結果的に感染を広げる。とにかく検査をしろと煽る日人がいるが、余計に混乱を招き、医療現場に負担をかけるだけだ。

上昌宏氏がツイッターで下記のように述べている
新型コロナウイルスpcrの陽性的中率の議題。私は風邪患者の2割程度が新型コロナウイルスのだと考えています。感度7割、特異度9割で陽性的中率は8割です。何が問題なのか?

感度は感染者のうち陽性反応が出る割合を示す。
特異度は感染していない人うち陰性が出る割合を示す。

上氏の数字をもとに計算する。
仮に風邪の患者が1000人いるとする。そのうち2割が感染しているのでコロナ感染者は、200人になる。残りの800人は感染していない。
感度が7割なので陽性で感染している人数は200×0.7=140人
陽性で感染していない人は、800×0.1=80人
陽性反応が出ている人がトータルで220人いるので、140÷220×100=64%
上氏の結果と違うが気にしない。上氏の陽性的中率は8割はどのように計算したのだろうか?感度と特異度の間をとったのかな?
陽性反応のうち感染している人の割合は64%になる。医療関係者はこの割合を知っているので、再検査して本当に感染しているか調べる。検査するだけでも負担がかかるはずだ。
逆に陰性で感染している人は、200×0.3=60人
陰性で感染していない人は、800×0.9=720人
検査結果は、陽性で感染しているが140人、陽性で感染していないが80人、陰性で感染しているが60人、陰性で感染してないが720人いることになる。
検査結果で誤判定された人が、1000人中140人いることになる。

今回の計算は、1000人の結果である。これが日本全体ですると1.2億人である。約5桁結果が変わってくる。誤判定される人は誤った行動をする可能性がある。計算から分かるように誤判定は多い。とにかく検査をやれは不安を煽る行為になる。条件が変わればさらに、誤差は変動する。実際に計算したら誤判定はもっと多いかもしれない。とにかく検査する発想か危険である。社会を過度な不安に陥れる行為である。
誤判定により治療が必要ない人まで病院に行くと、医療現場はパンクして機能が低下する可能性は十分にあり得る。通常は急激に病人が増えることがなく大量の人が押し押せない前提で運営している。

過度な不安によりイベントの中止がさらに増えて運営者が破綻して収入を失うなどの経済的なダメージも大きい。収入を失った人の中には鬱になったり、最悪の場合は自殺する可能性もある。感染症で亡くなる人より、不安を煽るられることで亡くなる人数が多いこともあり得る。
とにかく検査する発想は危険である。

とにかく検査をしろと言う人に気をつけろ。