進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

預金が多い企業は労働者にとって良いのか

企業説明会で「うちは、預金が多い企業だから、良い」とアピールしていた。
就職活動する側としては、プラスにならない。金持ちアピールは株主にするべきだろう。預金が多ければ、会社は潰れないので、株が紙切れになる可能性は低そうだ。
しかし、労働者からすると何のメリットにもならない。
企業がお金を蓄えているということは、労働者からのピンはねの割合が多いだけだ。
労働者が毎月100万円の利益を出して、給与として20万円払う企業と、80万円払う企業とでは、前者の方が企業の預金は増えそうだ。
労働者目線で見ると、後者の方が魅力のある労働環境である。
企業の預金が多いと、給与が下がる傾向にあるのでないかと思う。預金なんてしないで、労働者の給与として支払う企業に就職するべきだろう。

給与が少なくても、企業が潰れないと雇用が安定すると考える人も居そうだが、期待しない方がいい。
お金がある利点として、思いつくのが売上が落ちたときに企業が潰れないである。
潰れないのと、雇用が安定するのは、別問題である。企業が残っても、解雇されたら、労働者目線では、会社が潰れるのと同じである。
今の企業は、仕事が減らなくても利益を確保するために労働者を解雇している。
売上が下がれば、解雇してでも利益の確保をするだろう。

雇用が守られたとしても報われるとは思えない。
せこせことお金を貯める企業では、会社の利益第一に考えている。
売上が下がったときに、労働者の給与をカットできる仕組みも作っている。
ボーナスで給与を後払いにすることで、利益が出ないを言い訳に、ボーナスカットで賃金を下げる。
他にも、手当てで支給することで、いざと言うときは、カットできる。
本給で払っていれば、容易にはカットできない。カットする割合が高いと違法になるので出来ない。
だから、いつでもカットできる、ボーナスや手当てで支給して調整弁にしている。
本来なら、本給で支払われるお金が後払いにされ、売上が落ち込んだ時の保険としても利用される。
雇用が確保されたとしても、給与はカットされるので、残る利点が無い。
この様に、労働者にとって利益にならない努力の積み重ねが、会社の預金残高になっている。
預金が多いことは、労働者から搾取する割合が多いとも言える。

労働者は企業の預金を増やすために、薄給激務を強いられる。
給与が少ないので、生活費の支払いが足りない。払わない訳にもいかなので、残業代で稼ごうとする。労働時間も長くなる。
お金がある企業では、長時間激務な労働を強いられて、出た利益は会社の預金に回されて、労働者に還元されない。

お金を持っているアピールはむしろ逆効果である。株主にとっては、アピールになる。
労働者の利益と株主の利益は相反するので、株主の利益は、労働者の損失になる。アピールする相手を間違っている。
会社が潰れないとしても、利益を得るのは株主だけである。従業員の雇用は守られるとは限らないし、残っても給与が少なくて割に合わない。
就職するなら、給与が多い、残業が無い、休みが多いところにするべきだ。