進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

「県を経営する」のはやめて欲しい

経営者出身の立候補者の宣伝文句が「県を経営する」だった。

県を経営するとは、県の財政を黒字にしたいという意味だろう。一見、悪くない気がする。
冷静に考えると政治としては、失敗するのは明らかだ。
政治としての成功と経営としての成功は違う。

県を黒字にするには、増税して支出を下げる。
企業だと事業して設ける方法が有るが、県は事業して儲けれない。
黒字にするには、増税して税収を増やす。予算を減らして、支出を下げて黒字にするしか出来ない。住民の負担は避けられない。
住民からするとたまったもんじゃない。
税金は上がるが、サービスは低下する。ローンで自宅を建ててしまった人は、県外に逃げることも出来ない。
ローンも無い。独身の身軽な若い人は他県に逃げていく。

そういえば、破綻した市が有るが、高額な水道代と公共施設の閉鎖で、実質的には増税とサービスを低下させることで財政を黒字化している。
若い人は流出していると書かれた記事も見かける。
県を運営するとやっていることは、破綻した市と同じことじゃないか。
破綻する前から破綻した市と同じ事をしてはいけないだろう。

そもそも、黒字化してどーするの。
貯金でもするのかな。沢山貯蓄をした後のサービスを良くするの。それなら最初からサービスを低下させる必要はない。
それに不公平感もある。
税金を納めた世代が恩恵を受けない。
仮に貯蓄を作るのに10年かかったとする。
10年後に亡くなった人や、県を出た人は負担するだけして、恩恵を受けれない。

経営と政治の成功は違う。
経営としての成功は、儲けて資産を築くことかもしれない。
政治で同じことをすると、失敗する。本人は選挙で負けて失敗に終わる。
この方は、案の定、落選していた。

住民として立候補者に期待するのは、プラスマイナ0の政治だと思う。
税収と支出が同じにすることであって、黒字は求めていない。