進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

世の中プロだらけ

低賃金労働者が毎日「プロに徹しよう」と唱和してから働いてると悲しい気分になる。
月の手取額が20万円以下のプロなんて居ないだろ。低賃金で生活できるプロになるのかな、まともなプロではない。
っていうかタダの労働者が本当にプロに徹して働いていいのだろうか。

プロといわれて真っ先に思い浮かぶのがスポーツ選手になる。
その印象は、毎年の様に契約更新して年俸を決める。契約内容に納得がいかない場合は、他のチームでプレイする。
年俸に見合った働きをする。
少しでも能力が落ちて、成長が望めないなら引退する。

低賃金サラリーマンがプロに徹すると大変になる。
昇給のたびに交渉する。納得がいかない場合は、契約更新しない。
今以上の給与を払う他社が見つかったらすぐに、採用試験を受けて内定が出たら即退社される。

仕事は給与に見合った内容になる。
低賃金労働者なら、給与が中年になっても初任給と同じ。
給与が新人並なら働きも新人と同様になる。
簡単な仕事しかこなさない。ミスもする。ミスの修正は自分では出来ないので他人任せ。
仕事量も少ない。
中年になってこんな調子だと楽で仕方が無い。
簡単な仕事だけならストレスは溜まらない。ミスが出てもいいなら確認も杜撰。
やらかしても、上司が修正する。本人は反省するだけ。
中年になれば、テケトーに簡単な仕事をやり散らかせばいいとなる。

本物のプロは、能力が下がったり、やる気が無くなれば退職する。労働者が同じことをする。
30歳を過ぎてると20代程の体力が無くなり、向上心も減っていくので「年齢的、精神的に成長が見込めないので退職します」とプロの引退風に上司に伝える。
「ふぁ、何言ってんのコイツ。辞めたら俺の評価が下がるだろ。お前は職場に残りさえすればいいんだ。仕事での成長なんてどーでもいいよ」と思わる筈だ。

早く辞めるとお金に困るだろと思うかもしれない。
30歳で辞める前提だと無駄使いもしない。
そこそこのお金は持っている。足りない分は、バイトや日雇いで稼げばあとは寿命まで生活できる。
多くの人が30代で辞めてお金に困るのは、定年まで働く前提だから。
仮に100歳まで働く時代になれば、60代でもお金が無くて辞められないとなる。

低賃金労働者がプロに徹しもて、毎年の様に賃金交渉され、要求された賃上げが出来ないと優秀な人や行動力のある人から他社に転職する。
残った人は、賃金が安い。
その賃金に見合う低堕落な働きをする。
年齢によって少しでも体力が落ちたり、向上心が無くなったなと思ったらすぐに退職する。
本当にプロとして働かれたら困るのは会社の方だろ。

低賃金企業では、徹底して社畜精神を植え付けて働く目的を給与以外に逸らす努力をしているが無駄になる。
働く目的は、やりがいから始まり、やりがい搾取という言葉が流行ると、今度は成長やありがとうを集めると言い出す始末。
何年もかけて、手を変え品を変え、働く目的を給与以外に逸らしてきた。
プロに徹されて困るのは、困るのは低賃金企業の経営者だろ。

都合のいいところだけプロに徹して、待遇は低賃金労働者に徹して欲しいが本音だ。
プロとして専門性の高い知識や技術を身に付け、質の高い仕事を効率良させたい。
待遇は、低賃金労働者であって欲しい。なので、給与交渉は一切無い。
契約更新する際に他の会社に移られたくないので、期限の無い雇用契約を結んでいる。


そもそも、雇用契約を結んでいる時点でプロではない。
本物のプロのスポーツ選手は、委任契約によって仕事をしている。
良いパフォーマンスが出来たら、多額の報酬が貰える。逆に出来ないなら引退に追い込まれる。
一方で、雇用契約では仕事の能力に関係なく、拘束された時間によって報酬が決まる。
プロの報酬が練習した時間と試合でプレーした時間で決まってパフォーマンスは関係ないとなれば、誰もプロとして見なくなる。
もし、雇用契約を結んでプロと言われるなら、最低賃金でバイトをしている人もプロになる。
そこらじゅうプロだらけだ。素人がイレギュラーな存在になる。

結局のところ、プロと言う聞こえの良い言葉を利用して、従業員をその気にさせて、必死に働かせたいだけ。
低賃金企業は、何でも利用できるものは利用する。
低賃金労働者をプロと一緒にしたら本物のプロに失礼だ。
低位賃金労働に徹して楽に働けば良い。

僕みたいに手取り20万円以下の労働者なら、日雇いやバイトでも稼げる。なので彼らと同等の働きで良い。
日雇いは、1日働いたらばっくれる人が居る。
バイトだと専門的な知識や技術は求めれない。簡単な仕事をこなせばいい。
シフトの時間が終われば、仕事の有無に関わらず帰宅する。
責任感って何それ食べれるのレベルで良い。
低賃金労働者も日雇いやバイトと同じ働きで良い。

プロに徹するのはプロと同等の扱いを受けている人だけがやればいい。