進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ブラック企業でも恩返し精神が必要

「仕事は恩返し」と有名なドラマで言っていた。
僕らも恩返しする気持ちで働かないといけないのでないだろうか。
確かに雇用条件が良い会社では、給与に見合った働きをするべきだし、高い給与を払う経営者を敬うべきだろう。
安い給与しか払わないご時世に、高い給与を払う経営者は稀だと思う。

良い条件の会社だけでなくて、劣悪な条件で働かせて搾取しかしないブラック企業でも恩返しするつもりで働くべきだ。
ブラック企業といえば長時間労働に安い給与、昇給も少ないので給与は安いまま。これらの条件に対して恩返し精神で働くべきだと言えば、社畜的な働きをしろと思われるかもしれないがそうではない。
安い給与には安い労働で恩返し。
年収が低いなら質の低い労働で恩返しする。
昇給が無いなら毎年同じ労働を提供する。
長時間労働なら、遅刻や納期を守らない。
劣悪な条件には劣悪な労働で恩返しするべきだ。
ブラック企業での恩返しは、仕事を楽にすることになる。従業員にとって、悪い話ではない。

ブラック企業で労働して苛立ちや辛いと感じるのは、給与以上の働きをしているからである。
必死に働いて、給与は上がらないのに、仕事の要求は上がる一方で、多くの業務をしているにも関わらず、1つでもミスがあれば責められる。
経営者の仕事は丁寧にして、質の高い仕事をしても、給与は変わらない。
給与以外にも労働環境はよくならないし、残業も減らない。大事に扱われることも無いとなれば、きついし、苛立つ。
これが、恩返しするつもりで、給与分の働きしかしないとなれば、給与が安いけど、それなりの働きしかしていないから仕方が無いとなる。
手取り月給が20万円以下なら、バイトでも稼げる。仕事質や量もバイト並でいい。もちろん責任も無い。
昇給が無いなら、去年以前と同じ給与なので、同じ給与には同じ労働で報いれば良い。毎年、同じ仕事の繰り返しになるので楽に働ける。
給与の額に応じてどの程度まで働くか決めれば、ブラック企業では楽に働ける。
残業が有るとなれば、会社が雇用契約の時間を守っていないとなる。
労働者も、出社時間を守らない。
誰かが契約して取ってきた仕事の納期を守らない。労働者が自分で結んだ雇用契約が守られないなら、他人が取ってきた契約も守る必要は無い。
残業で時間外労働させられた分まで、遅刻や納期遅れが許される。
上司が下らないケチをつけてきたら「頑張る気があるのですが、起きれなくて、設備がボロとか経営者が無駄な仕事を入れる」と言いつつ責任は他に惜しく得れば良い。

ブラック企業で恩返しする精神で働くと、従業員の態度が無法地帯で世紀末化する。
労働の質は低い。不良やミスを起こしても、責任を取るつもりは一切無い。ミスしても反省するフリだけする。報告が終われば、ミスしたことも忘れる。
毎年同じ仕事しかしない。新人の頃から同じ仕事の繰り返し。
始業時間もも守らない。仕事中に業務以外のことを優先的にする。仕事の納期も守らない。納期なんて目安程度にしか思っていない。
給与以上の働きをする。時間が守れない相手に対して自分は時間を守る。だから、仕事で苛立ったり辛く感じる。
給与程度の働きなら苛立たない。時間を守らない相手に対しては自分も守らないなら辛く感じない。

本来なら、こんな従業員は解雇するべきだが、簡単には出来ない。
給与が安い、長時間労働では、求人を出したところで、応募が来ない。
解雇したら次が来い上に仕事が続かない。下手したらもっとヤバイ奴が来る可能性もある。
問題があっても、仕事を辞めさせるわけには行かない。
一方で、従業員は良い就職先を見つけたら、仕事の予定を気にすることなく、採用試験を受ける。内定が出れば、即転職する。引継ぎもろくにしない。

ブラック企業でも、恩返しの精神で働けば従業員にとって利点だらけである。
仕事は楽になるし、労働時間を守れなくても良い。
簡単には解雇されない。一方で、辞めるときはすぐに辞める。
恩返し精神で働いてみてはどうだろうか。
そもそも、恩が無いので、仕事で報いる必要もない。