進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

社員旅行にいって絆を深める

ニュース記事を読んでいると、社員が定着しないと悩んでいる社長がインタビューを受けた内容の記事を読んだ。
定着させるために、社員旅行にいって絆を深めるとのことだった。本当に余計なことをしないで欲しい。
そもそも、絆って何なんでしょうか。なんとなく、ニュアンスがいいから使っているだけでなんじゃないだろうか。
社員が辞める理由は、絆じゃなくて、雇用条件や人間関係が原因なので、社員旅行は効果が無い。

社員旅行をするとなると、企画から宿の手配などは、総務部がすることになる。このような仕事は、日常業務に追加される。
ただでさえやることがあるのにさらに負担が増える。負担が増えるけど給与が上がらない。上がっても、残業代が付くくらいでしょう。
積極的に参加したい総務の人はいないでしょう。やりたくない仕事が増えると余計にやる気が無くなる。
それに付随して、各課と日程の調整など、余計な事をしないといけなくなる。このような仕事をして、文句をいわれることはあるが、誉められることが無い、本当に利点がない。
飲み屋の予約や雑用や準備に新人も借り出されることが容易に想像できる。新人であっても普段の仕事に追加されるので、不満が溜まる。
こういう雑用は、頼みやすい新人に回ってくる。新人は特に上司に気を使うから楽しめないと思うのに、2次会の店探しまでさせられる羽目になる。
こんなことをさせられて、会社に残りたいと思っている人まで辞めたくなると思う。


社員旅行は、休日にいくことになる。平日に仕事の一環としていくならまだ我慢できるかもしれないが、休日まで会社の上司の顔を見ることになる。
普段でも、1日に8時間以上も会社に拘束されて上司の監視の元で働くことになる。社員旅行に行くとなると、さらに上司に会うことになる。
休日が上司の顔を伺うだけで潰れることが嫌な人や休めないことにより平日の疲れが取れない人も出てくる。
ここで絆を深めることは、仲をよくすると言う意味で使っているなら、効果はない。
社員旅行や他のイベントでもいえることだと思う。このようなイベントは人間関係を増幅させる効果はあっても、良くする効果は無いと僕は考えている。
仕事で気の合う人とは、旅行中も合うだろう。しかし、嫌いな人といると余計に嫌いになるだけだ。旅行をしたところで、クソ上司はクソのままだ。
絆を深めることは、仲をよくすると言う意味で使っているなら、効果はないので、社員が定着する効果も無い。
むしろ、準備に時間がかかり仕事が余計に忙しくなり残業時間は増えるし、嫌な人が余計に嫌になるので、逆効果でしかない。


そんなことをしなくても、社員の定着率を上げてたいなら、求人を出す際に固定残業手当や残業や夜勤をしたときの金額を示すなどの小細工をせずに生活が出来るほどの給与を支払う。
基本的には定時帰宅が出来て、休日出勤をさせない。これだけのことをすると、定着率は上がると思う。