進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

「残業=頑張ている」という謎の評価

会社での残業のやり方がいい加減すぎる。
一応、就業規則には、終業時間が決められているが、毎日定時帰宅している人は殆どいない。
酷い職場では、残業が多いと違法になるので自主的にタイムカードを切って仕事をさせているところもある。企業が法律の有効利用して実際の残業時間より少なくしていることも有る。
長時間残業をすることが武勇伝の様に語っていることも有る。このような話を聞いた時は、反応に困る。
残業することが当たり前とされて、美化までされていることが有る。


本来なら、定時帰宅が正常で、残業は例外的な出来事である。にもかかわらず、定時帰宅が例外で、原則は残業をしてから帰ることが当たり前とされる職場がある。
これは、少し考えると明らかにおかしいのに、残業が有ることが間違っていると言っている人を見かけたことが無い。
なんで、こんなに残業をするのか考えた。


それは会社には「残業=頑張ている」という謎の評価がある。なぜか残業をしていると頑張っているといわれる事が有る。
逆に何か問題があると、残業をしないからダメなんだといわれる。都合が悪いことがあると何かと残業をしないことを理由にしてくる上司がいる。
毎日、遅くまで残業している社員は、日本の会社では「頑張っている社員」であると評価される。一方で、毎日のように残業せずに定時で帰宅すると、やる気のない、怠けている社員のように言われる。
実際に残業時間が従業員の評価に結び付くことも有る。


仕事を効率良くして定時帰宅するよりも、ダラダラと仕事をして毎日残業をした上で夜遅く帰るようにしたほうが、上司からの評価もよくなる。
定時帰宅していると、上司からは「みんな遅くまで頑張っているから、お前も残業しろ」と同調圧力をかけられることがある。
こんなことをされると残業をせずに帰りにくいので、自分の仕事が残っていようとなかろうと周りと同じ位残業する人が出る。

僕の職場では、仕事が少ない時も残業している課が有る。そこでは午前中から、みんながボーっとしているのになぜか、みんな月に50時間以上の残業をしている。
就業規則には、仕事が無いのに残業をしてはいけないとあるので、明らかに違反している。管理職もこのことを知っているが注意をするどころか、毎日夜遅くまで仕事をすることをプラスに捉えている。
本来なら仕事が無が無いのに残業をしている人に対して注意をするべきなのに、就業規則を守って仕事が定時時間内に終わると定時帰宅をする人には、「残業しろと」と言ってくる。もう管理職は何がしたいのか分からない。
このような、おかしなことが起こるのは、「残業=頑張ている」という評価基準が有るからである。無駄に残業させて管理職の評価が上がるのだろうなと思う。
「残業=頑張ている」という謎の評価が有ると残業が減らない。


くだらない評価基準で高い評価をもらっても意味が無いし、みんな時間を無駄にするだけで、会社も残業代を支払うので損をする。
残業せずに仕事を業務時間内に終わらせるのと、効率をあまり考えず残業をして終わらせるのとでは、仕事の結果に着目すれば、残業代という人件費が余分にかからないという点で前者のほうが優れている。
しかし、効率は目に見えないので目で見える残業時間で評価している。
評価をするときに手を抜いているだけだ。いい加減な評価をすることで、みんなが損をしていることに気が付くべきだと思う。
「残業=頑張ている」という評価に付き合わされて迷惑している人もいる。本当にあほらしい。
残業の有無で評価することなんて、中学生でもできる。たまに職場経験をするために中学生が来るが、その時に従業員の人事査定でも依頼すればいい。管理職にまでなった人がする仕事ではない。


本当は「残業する=さぼっている」と評価されることがあってもいいはずだ。
部下が、毎日遅くまで残業しなければならないというのであれば、それはマネジメントの失敗であり、上司が無能であることの証明である。
仕事を効率良くこなせる様に改善もしていないことになるので、技術屋としても無能であることになる。
残業が多い職場の上司や管理職は2重で無能であるといっている様なものだ。
本来は、部下が毎日のように残業をしているのを見かけたら、上司は頑張っているのではなく、恥ずかしい気持ちになる。