進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ボーナスを貰って喜んでいる人は本質が分かっていない

会社員のボーナスの時期が近づいてきている。

ネットを見ると、大手の平均ボーナスが○○万円と言った記事を見かける。
SNSでは、従業員が「今年は、うん十万しかボーナスがもらえなかった」そういった自虐的な自慢を見かける時期になる。
普段は、経営者や会社の愚痴を言っているのに、ボーナス時期になると「会社員もいいものだと」言っている。露骨すぎる手の平返しで、笑ってしまう。
ボーナスで浮かれている人は、ボーナスが有る分収入が増えていると考えていると思うが、こういった人はボーナスの本質を知っていない。
都合がいいように、会社にコントロールされているだけなんですよね。

ボーナス時期は収入が増えるが、実際には給与の後払いでしかない。
後払いにすることで、会社がお金を溜め込んでおける。
会社にとって、景気や為替などの不確定な要素で損失が出たときに、あろうことか従業員の給与から差し引いたお金で備えようとする経営者の卑怯な策略でしかない。
それなのに、ボーナスを貰える会社員は、多くお金を貰ったつもりになって喜んでいる。
本来なら、後払いしたことに対して起こるべきだろう。給与が支給日から遅れて払われると不満を言うはずなのに、ボーナスは後払いでもいいのか理解できない。
貰ているボーナスには、不確定なリスクを負わされていることを忘れてはいけない。

昔なら、ボーナスに税金がかからなかったので、貰う利点はあった。しかし今では、社会保障が差し引かれる。正社員で働く利点がなくなりつつある。
今となっては、経営者にとって経営状態によって損失を埋め合わせる為に、好き勝手に調整するお金でしか無くなっている。

にも拘わらず、ボーナスを貰うと、経営者にすり寄って、忠誠心が有ることをアピールする。
まとまったお金には、細かなことを考えさせない程の魔力があるのだろう。

しかし、ボーナスを貰ったと喜ぶのはスジ違いで、本給が少ないのことを誤魔化しているだけなので、本来なら、本給を上げて報酬を払うべきである。
従業員にとっては、ボーナスを貰うより本給が高い方が安定して収入を得ることが出来る。
本給は、ボーナスと違って簡単に下げることが出来ない。
本給をベースに見ることが多い。本給が高ければ、残業代や休日出勤手当は増える。退職金や年金も本給が高い方が多くなる。
ボーナスを貰うより、本給が高い方が従業員にとって利点が多いが、経営者にとっては、将来の負担となるので、本給を上げたりはしない。

本給を上げずにボーナスを払うことで、従業員の頑張りに答えていると言う経営者がいるが、実際には本給が低いことをボーナスを支給することで誤魔化しているだけに過ぎない。

他にはボーナスを支給する目的としては、従業員の流出を防ぐ目的がある。
ボーナスが近づくと、辞めるのがもったいないと思うので、ボーナスを貰うまで辞められない。ボーナスを貰った後に仕事を数カ月もするうちに次のボーナスがちらついて辞められなくなってしまう。
ボーナスを当てに生活をしだすと、経営者の狙いにはまってしまう。そうなると抜け出すには、リスクが有ると考えてしまうので、辞めにくくなる。


ボーナスの本質は、給与から差し引いたお金を後払いしているだけである。その貯めたお金は、不確定な要素で損失が出たときに備えとして使われる。
それ以外にも、従業員の離職を減らせる目的もある。本来なら従業員にとっては、ボーナスを喜ぶべきものでない。本来なら毎月の給与で払うものである。

僕は、こんなことを書いているけど、ボーナスで給与を後払いする企業に勤めている。
それにしても、今年のボーナスが楽しみだな。