進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

ボーナスを考えた奴は凄いな

多くの正社員は貰うんじゃないかと思う。
ボーナスを有難いと思っている。何カ月分も出すなんて従業員思いな会社なんだと。
会社が思っているのは、従業員ではない。会社の利益だけだ。
ボーナスも利益を出す為の罠に過ぎない。

まず、ボーナスがあることで、普段の給与が下がる。
本給が下がれば、時給が下がる。残業手当も安く抑えることが出来る。
安い時給で残業をさせれて、ボーナスを多めに設定している会社では、残業することで時給が下がる場合も有る。
例えば、ボーナスが年間に5カ月分、本給が20万円で労働時間が160時間だとする。
残業中の時給は1563円になる。
定時までの時給が、1770円になる。
感覚的には残業時に1.25倍の割り増しなるから、残業中の方が時給が高いと思う。
ボーナスがあることで、時給がひっくり返る。
もちろん、1カ月に残業時間が60時間超えるとして時給1.5倍になる。60時間超えて残業しまくれば、また時給がひっくり返るが、流石にそこまで残業するのはキツイだろ。
労働以外に何にも出来なくなってしまう。
36協定も有り、中々60時間以上は出来ない。
ボーナスを多めに設定して、残業が有る会社では、ボーナスを利用して安い時給で長時間労働させている。

他にボーナスをちらつかせることで、退職するタイミングを逃す。
やっぱり、ボーナスを目の前にして辞めるのは勿体ないと感じる。
辞めたいけど、次のボーナスまでは続けようと思って働く、ボーナスが支給されてしばらく働くと次のボーナスが見えてくる。
それに、ボーナスを貰ってスグに「辞めます」と言うのも会社や上司に悪い気がする。
会社も上手くて、ボーナスの自己査定を1カ月以上前に書かせて、そろそろ出すぞとちらつかせる。
折角なので、次のボーナスも貰ってからと思い、ズルズル働かされる。
ボーナスを貰ったらお得感が有るが、あんなものは給与の後払いに過ぎない。
仮に、ボーナスは従業員の頑張りによって利益が出たから分配するとなれば、金額は変動する。
多額のボーナスが入る場合も有るし、ゼロの時も有る。
基本的に額は変わらないので給与の一部を後払いにしていると考えるのが自然だ。
給与の後払いなので、中途半端な時期に辞めると本来ボーナスとして払うお金は会社に残る。
従業員の退職保険としても機能する。保険金をかけているのは、受け取る会社ではなくて従業員だ。

ボーナスは、給与の後払いなのに本給と違って、容易にカット出来る。
来年は、一切支給しないのも可能になる。
基本的には支給するが、いざと言うときの調整弁として使える。保険とも言えるか。
もちろん、従業員は会社の経営に口出しできない。影響力はゼロである。
上の指示に従って働くだけ。
経営者が利益が出る事業をすれば儲かるし、失敗したら損失が出る。
経営者がやらかして損失が出れば、ボーナスをカットしてでも利益を確保する。
ボーナスは、経営に一切関係の無い従業員から損失の補填も出来てしまう。

従業員にとって損失しかないボーナスでも、当の本人は有り方難がって受け取っている。
経営者も、苦しい中なんと支給した感を演じている。給与の後払いなので、捻出なんてしてないのにね。
ボーナスを考えて支給した人は天才だな。