進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

「ファミリーは家族」と言う企業は危険

企業が「従業員は家族」と言う様子を見かける。吉本も芸人は家族のようなものだと言っていた。
確かに従業員と経営者が家族の関係であることに対して良い印象を持てる。お互いが支え合う関係であれば良いと思う。
しかし、企業が言う家族は一般的な家族とかけ離れている。家族を理由に従業員が一方的に経営者に尽くすことを求めている気がしてならない。

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実際の家族なら、身内が困ったら助ける。怪我や病気をすれば治るまでお見舞いに行ったり介護をするだろう。
年を取って動けない身内がいれば老人ホームを探してあげる。
経済的に困っていれば、支援することも有る。仮に今後、返せる見込みがないとしとも無償で支援をする。
お金を貸す際も金利はつけない家庭が殆どだと思う。家族の関係は特に親子は辞めることが出来ない。


一方で会社は、従業員は家族だと言うが、ここまで支援をしてくれない。
実際に仕事をしていると、会社が家族では無いことが分かる。実際には従業員は会社に尽くすが、会社は困った時に助けてはくれない。
会社の為に長時間労働をしていて体調を崩した先輩がいたが、会社側は「本人の自己責任だ」の一言で終わりであった。
家族だと言うなら、会社の為に仕事をして体調を崩しているのだから、支援をしてもいいはずだ。
吉本の件を見ていても、会社側の言うことを聞かないだけで「クビにする」と脅されている。
本当の家族なら簡単に縁が切れないはずなのに、都合が悪いとクビをちらつかせる。


従業員が困っているときに支援はしないが、会社が忙しい時は私生活を犠牲にしてでも仕事をすることが当然であるかの様に主張してくる。
納期を間に合わせるために長時間労働をさせられることがある。
会社の経営がピンチであれば、サービス残業をして経営の危機を乗り越えようとする。
本来なら違法な労働ではあるが、家族だから違法であっても目を瞑って助けることが当然だとされる。
会社に尽くした分給与が高いなら、仕方が無いかもしれない。しかし、仕事をしていると会社に尽くすことを求める企業に限って給与が安い。
これも、家族だから給与が安くても仕方が無いといったところだろうか。
ワンマン企業だと、本当の身内はすぐに出世して高い報酬を受け取る。また、高配当の株の殆どを身内で保有して利益は独占している企業も有る。


他にも給与が発生しない飲み会に参加させられたり、社内行事に無償で参加したり、経営者側の人間が亡くなれば香典を強要されたりなど。
「従業員は家族」だと主張する企業では家族と言う言葉を利用して従業員に損失を押し付けているだけだである。
従業員が無償で自由な時間やお金の提供をしているが、会社側は何も見返りをくれない。
こうした企業はブラックなので信用してはいけない。
従業員が家族になったつもりになって会社に尽くしても見返りは無いし。仕事を頑張りすぎて体調を崩せば捨てられるだけだ。


僕は、こうした企業が悪いとは思わない。企業は利益を出すことが目的なので「従業員は家族」だと言って搾取しても仕方が無い。
従業員としては、騙されて、搾取されない様にすればいい。
そうする為には、会社との距離感に気をつるべきだ。
従業員と会社との関係は、家族なんかではない。実際には、ただの取引先でしかない。
雇用契約を結んで、決められた時間働く変わりに、使用者は給与を支払うだけの関係である。
なので、会社の経営が危機的状況であっても、従業員は会社を立て直すために尽くす必要は無い。
仕事の納期が厳しくても、私生活を優先するて為に定時帰宅すればいい。
会社を立て直したり、納期を間に合わせるのは経営者の仕事であって、従業員の仕事ではない。仮に会社が潰れても他を探すだけだ。
給与が出ない仕事をするなんて論外である。


「従業員は家族」と言う企業は信用してはいけない。従業員は雇用契約に沿って仕事をすればいい。
尽くすにしても給与分までにしよう。それ以上しても、損をするだけである。
こんな企業に就職してしまったら、適当に家族ごっこに付き合いつつ生暖かい目で見守ればいい。
そして、雇用契約で決められている最低限のことだけをして帰るべきだ。