進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

新入社員の脱社畜化に成功した

入社してから何年もたつと、新入社員が入ってくる。
新入社員は新卒で入社して仕事をしたことが無い。労働について何も知らない状態で入ってくる。
入社直後に社畜精神を学ぶ研修を受けた後に、自衛隊に送りこまれる。


社畜精神を学ぶ研修では、
「仕事はやりがいの為にする」
「仕事はお客さんを喜ばせる為にする」「お客さん第一の精神で仕事に取り組め」
「上司からの頼まれごとは試されごとなので期待を超える仕事をしろ」「仕事が任されることは名誉なことだ」
「給与には期待値も含まれているから、昇給が無くても当然」などなど
社是について都合がいいところだけかいつまんで教えられる。
このように、会社にとって都合がいいことばかり教え込まれる。
やり方もほぼ暴力的で、研修の趣旨からそれた発言をすると怒鳴られる。
研修は泊り込みで、朝7時から晩9時くらいまで毎日行われる。
研修中はスマホは没収される。スマホの没収なんて窃盗のようなものでないだろうか。
こんなのは、研修と言うより洗脳である。


社畜研修をした後は、自衛隊に強制送還される。
自衛隊では、教官にはハイとしか言えない。教官に理不尽な要求をされても従うだけの研修であった。
自衛隊で研修をする目的は、配属後に上司に理不尽な要求をされようも無茶ぶりされても文句一つ言わずに「ハイ」としか言えないようにする為である。
社畜研修と自衛隊での訓練の目的は、全身社畜に改造することで、会社にとって都合がいい人にして搾取するつもりだろう。
配属後の新入社員は、安月給で長時間労働が当たり前で、運が悪いとパワハラのおまけ付きの環境で働く。


僕の元にも社畜化された新入社員が来た。初めにしたことが脱社畜教育だった。
最初に社是について教えた。社是には「社員の幸福を築く」とあるけど、ここでいう社員とは僕たち従業員を指すわけでない。
法律上では、社員は株主を指す。だから「社員の幸福を築く」と書いてあると従業員の幸福にするという意味があるように見せかけて、実際には株主に配当をいっぱい出すという意味だと教えた。
社是でこういったごまかしがあるのと同じで、労働環境でもごまかしがいっぱいある。
会社では、仕事で努力して多くの仕事をこなすことが出来たり、改善をして利益を上げたとしても給与が上がることが無い。
出来る仕事が多くなり、仕事を任されても、仕事が大変になって、責任が増えるだけになる。今の会社にいるうちは努力をしても報われない。
労働の対価はお金以外のもので支払われるからだ。それは「やりがい」や「お客さんも笑顔」である。一方で経営者はキッチリ利益を得ている。


今の会社では、利益が出ても、独身寮を何億円もかけて立て直したり、新しい工場を建てたり、株で高配当を出しているが、一度も給与が上がったことが無い。
40代の従業員の給与に関しては、下がっている。
おそらく、従業員には還元するつもりもないのだろう。
そんな環境で仕事を頑張っても意味がないと言い続けていると、最初は仕事を任せれることが嬉しいく思っていたが今では、任されると嫌そうにしている。
少しでも早く仕事を覚える為に努力していたが、今では「仕事中も休憩中のようなもんです」と言っている。


僕はさぼることを推奨しているわけでない。研修でなにも知らない新入社員に会社にとって都合がいいことだけ教えて、会社の利益の為に使いつぶそうとしている姿勢が許せない。
やっていることは、詐欺師と大して変わらない。
だから、実際の労働環境や給与や経営者の本当の考え方を知ったうえで仕事に取り組めばいいと思う。
労働を頑張っても報われなくても努力したい人はすればいいし、したくない人は最低限の仕事だけした給与を貰うのも有りだと思う。
やる気が無い人を減らしたいなら、会社は従業員の労働に対して給与で答える姿勢を見せれば良いだけの話だ。