日本とEUが経済連携協定の署名した。世界最大規模の貿易協定となる経済連携協定が発効することになっている。
今後、日本とEUは早期発効に向けて手続きをすることになるようだ。日本とEUの経済連携協定は、人口が6.4億人、GDPは世界の三割、貿易額は4割を占める。
世界でも最大規模の経済協定となる。
関税の撤廃率は日本側で約94％、EU側で約99％撤廃するとのこだ。
こうしてどんどん関税を撤廃して欲しい。
関税を掛けて国内の産業を守る必要は無いはずだ。守ったところで今後、強い産業になるとは限らない。
今までに、守られてきた産業は衰退化している。一方で、税金を取られている産業が成長して、海外で競争しても生き残れる程の産業になっている。
車やバイクは、政府に守られていないが、成長している。これらの製品にいたっては、世界でトップシェアを取った時期も有る。
バイクに関しては、政府が「最初に海外から輸入する際に関税を掛ける」ことを提案されたが日本のバイクメーカが断っている。
国内で外国産のバイクにシェアを取られる様であれば、今後、日本のバイクが世界に出たときに勝てないからという理由だ。こういうことが言える企業はかっこいい。
関税を掛けずに外国産のバイクが輸入されたが、今の国産のバイクメーカは残っている。
酒関連の企業も、保護されていないどころか他の製品より高めの税金を取られているが、世界で認められるほどの製品を作っている。
一方で関税で守られている産業は衰退している。関税で守られて成長している産業は無い。
政府の発想はしょぼいから、守られた産業は発展しない。もし、政府にが産業を育てることが出来る人がいれば、独立して自分でビジネスを育てているはずだ。
関税を掛けられている製品と言えばまず米を思い浮かべる。
海外の米と比べると、価格が高いからといって価格を下げるために、新米と書いて有っても、何割かは古米が入っている。
そんな事をされると、価格はそこそこ高いし、品質は対して高くない製品になり、魅力が無くなる。
他にも関税で無駄に高い商品を買っている。所得が低い人の生活を圧迫する。
関税は意味の有ればまだ報われるかもしれないが、そんなことも無い。余分に払った税金で産業を育てることも出来ない。関税は害でしかない。
関税を掛ける利点としては、既得権益で守られる人が増える。
産業の保護を理由に予算をつけて貰うことで仕事で成果が出せなくても稼ぐことが出来てしまう人がいる。そうした人は高収入だったりする。
産業の保護は、既得権益にを守るために有る。
あからさまに既得権益を守ると言えば、不満がでるから、産業保護を建前にして予算を付けて貰っているだけなので本気で産業保護なんてする気は無いはずだ。
既得権益を守るために、自分達の生活を犠牲にする義理は無い。関税を払っても効果があるとすれば衰退産業が無駄に長生きするだけだ。
また、衰退産業が長生きすると労働者にとっては二重苦になる。生活費が上がるだけでなく、労働環境もブラック化しやすい。
衰退していることは利益率が低い仕事をしていることになる。
利益が出ない事業をして経営者が儲ける為には、労働者を安い賃金で雇い、長時間労働させることになる。
雇用環境が悪ければ、ストレス溜まる。そうなると、ストレスのはけ口が、立場の低い労働者になり、パワハラが日常的に有る職場になる。
衰退産業はブラック企業が増える傾向が有る。ブラック企業では、体調を崩して社会復帰に時間がかかる人も多く出しているだろうから、社会全体でみたときに損失は大きい。
関税はなくして、衰退産業を倒産に追い込んだ方が労働者にとってもいいはずだ。
こんなことを書くと左の人から、「関税をなくして農産物を生産でき無くなると、食べ物の供給を輸入に頼らないといけない。輸入が出来無きなったらどうする」と言われそうだ。
輸入が出来なくなると、国内で農産物が生産できなくなる。農作物を育てるときに、農機具を使う。農機具は、燃料に軽油を使っている。軽油は輸入した石油から出来ている。
輸入が出来ないと農機具が使えないので、生産自体が出来なくなる。生産するにしろ、海外から買うにしろ、輸入が出来ないと、食べ物は供給できない。
それなら、輸入が止められない様にするために、いろんな国と貿易だ出来る関係を築いた方がいい。あの国から輸入ができないなら他の国から輸入出来た方が確実に食べ物を確保できる。
関税をかけて、衰退産業を守ろうと言っている人は、自分の既得権益を守りたいだけだ。
関税をかけても、ものの値段が高くなって生活を圧迫するし、ブラック企業が延命して、労働者を苦しめるだけだ。
こうした人は、自分が得をするなら、他の人の生活が貧しくなってもいいし、労働で苦労してもいいと思っている。
関税を撤廃しても困るのは、既得権益で楽して儲けている人とブラック企業の経営者だけだ。こんなもんは撤廃した方がいい。
