進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

「叱られ方」を学べと言う謎

叱られ方」を学ぶ意味が行方不明な研修が行われているみたいだ。
「叱り方」なら理解できるが、「叱られ方」なんて学んでも何の役にも立たない。

www.nhk.or.jp

参考記事では、東京都内の大正大学で、内定を取った4回生向けにされた「叱られ方」についての研修内容が書かれている。
「叱り方」でなくて「叱られ方」である。大卒だから幹部候補として雇われる人が多いので「叱り方」について教えるなら理解できるが。今の時代では、会社で出世しても部下にパワハラしたら、一発アウトになる可能性だってある。
上司になったときにパワハラにならない叱り方を知っておくことは、自分の立場を守る為の資産になるだろう。
「叱られ方」を教えるなんて意味が無いと思う。大学では、せめて「叱られない様に仕事が出来るようになる」研修をするべきでないだろうか。
入社する前から、「叱られ方」の研修を受けるなんて本末転倒である。


もしかして、入社したときに叱ると称してパワハラを受ける新人が居るので、パワハラの対処方法について学ぶ研修なら、とても有意義な研修である。
これなら、企業でなくて大学でする価値があるだろう。残念ながら、参考記事を読むと、叱られたときの対応方法であって、パワハラの対処方法でない。

参考記事では「とかく、叱られ慣れていないと言われる今の若者は、ある意味“打たれ弱い”わけで、大学が、この春卒業して社会に出る学生にこんな講習会を開いています」と若い人が打たれ弱いと決めつけられるところから始まる。
僕は、企業で叱られて耐える価値が無いから、耐えない若者が増えている。企業で、叱られて耐え忍んで仕事をしても報われない。給与は増えないし、労働時間が減ることは無い。一方で、仕事での責任が増える。それに伴いストレスも増える。
こんな労働環境で叱られて耐えても報われない。よって、前提条件から間違っている。そのうえで、叱られるときは、「相手をしっかり見る」「声を出して反応する」と講師がアドバイスしている。本当にこの講師自信は厄介な上司に怒られてことが有るのか疑問に思う。
職場で何度も怒られた立場からすると、アドバイスも合っているか疑わしい。相手が怒っているときに「相手をしっかり見る」と、上司から「睨んでるのか」とさらに怒られることもある。
「声を出して反応する」と上司から「反省していない」と怒られる。講師のアドバイスは相手によっては逆効果である。
説教にたいして何か意見を言うことも禁句である。何かを言うと上げ足を取られる。なので、怒られて時の返事は「そうですね」と「はい」を聞こえる程度の小さい声で答えるに限る。
この二つだけの返事を繰り返すことで上司も言うことが無くなって説教が長引かない。
僕が実践したときは、上司は同じことを2回から3繰り返し言っていた。繰り返すたびに覇気が無くなっていった。


参考記事では、
叱られることに意味がある、その経験を自分の成長につなげることが大切だ、と指導します。
講師を務めたエービーシーエデュケーションの山本みどりさんは「職場の上司は少し声は荒いかもしれないけれど、自分が否定されるというところから入らずに、まず『受け入れてくれている』と思ってほしい」と説きました。
とある。
上司を信用しすぎな気がする。そんなことを考えて叱る上司は声を荒げることが無いはずだ。部下からすると「受け入れてくれている」と思って説教を聞くことはかなり危険であると思う。
僕も後輩を叱ることが有るが、受け入れる気が有るなら叱るときは、冗談を交えながら叱る。僕は例外かもしれないが、受け入れる気が有るなら声が荒くなることは無いはずだ。
実際には、ストレス発散に反論できない部下を叱っていたり、部下が気に入らないから叱ってる上司も多くいる。みんな部下を受け入れる気で怒っているなら、パワハラなんて怒らない。
声を荒げる上司の説教を「受け入れてくれている」と思って正直に聞き入れることは、かなり危険だと思う。説教を鵜呑みにして理不尽な要求を受け入れていたら、ストレスで体調を崩さないか心配である。
職場の上司が声を荒げて説教すしてくる際は、まず「受け入れてくれている」と思うのでなく、パワハラを疑うべきである。

荒げてられた場合は説教でなくパワハラがされている可能性がある。説教であれば、本ブログで書いた「そうですね」と「はい」で対処すればいいが、パワハラならこの方法は通用しない。
上司がパワハラをしていると思えば、おかしいと思う点について議論をするべきである。何も言わないとパワハラは、酷くなるばかりである。
言い返すことでパワハラの頻度は少なくなるはずだ。

上司に対して、何も言い返すことが出来ない場合は、スマホボイスレコーダに音声を記録して専門課などに相談するべきだと思う。
企業は、自分たちにとって都合がいい研修ばかりする。言い換えれば、従業員を守る為に研修はしないので、パワハラに耐える研修はするが、パワハラに対処すつ方法については教えてくれない。
従業員として考えたときに一番、損をしないと思う対処報道を調べて対処して欲しい。


大学で「叱られ方」についての研修をしだしたら本末転倒である。企業が自分の利益の為に、するなら分かるが、大学はしてはいけない。
本来の大学は、学問を学ぶための機関である。それが、会社にとって都合がいい人材を派遣する為に機関になってしまっている気がしてならない。
それに「叱られ方」の研修は学問でも何でもないと思う。そんなことは、派遣会社がすればいいことである。


せめて、「叱られ方」の研修をするのでなく、パワハラの対処方法について知ることの方が、社会人人生を歩むことで役に立つ。