進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

間違いだらけの消費税増税

今までの税収を見ていると、消費税率が上がってもトータルの税収は、減っている傾向が有る様に思える。
増税後の消費税単体で見ると上がっているが、税率が変わっていない法人税所得税の税収は上がっていない。トータルで見ると税収が上がっていない。

税率が3%の消費税が導入された1989年の一般会計の税収は、54.9兆円である。内訳は消費税が3.3兆円、法人税が19.0兆円、所得税が21.4兆円になる。
消費税が8%になったのは2014年の一般会計の税収は、54兆円である。内訳は消費税が11.0兆円、法人税が16.0兆円、所得税が16.8兆円になる。
消費税率が5%上がっているのに一般会計の税収が下がっているところには敢て触れないでおく。

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表1 .一般会計の税収推移

消費税の増税により消費税の税収が上がって、法人税所得税の税収が下がる状況を見ると、消費税を上げることの目的は、法人税所得税を減税していると考えることが出来る。
法人税所得税累進課税なので、高所得者になると税率が高くなるので、高所得程負担が大きくなり、低所得者には負担が少ない。これらの税金は逆進性があり高所得者から低所得者に分配される。

一方で消費税は、年収に関わらず、税率は一定である。低所得者だから食べる量が少ないことは無いし。服も同じ様に着ないと生活できない。
低所得者の方が所得に対して生活費の割合が高いので、消費税の負担は、低所得者の方が大きい。
消費税増税対策をするみたいだが、優遇する対象は平均以上の年収が有る人が対象になりそうだ。増税対策として住宅や自動車の減税や、幼稚園の無償化に当てられるみたいだが、住宅や自動車を持っていたり子供がいる人は平均年収以上有る人がばかりでないだろうか。
低所得者が結婚して、車や住宅を保有しているとは思えない。なので、消費税は低所得者の負担が大きく、高所得者の負担が少ない税金になる。

繰り返すが、過去の消費税増税後の税収を見ると、消費税の税収が上がって、法人税所得税の税収が下がる。
これは、高所得者の負担が多い法人税所得税の税収を下げて、低所得者の負担が多い消費税の税収が上がることになる。場費税が上がると、低所得者ばかり負担が多くなる。
消費税増税は、低所得者の負担を大きくして、高所得者の負担を減らす為の増税である。

これだと、少ない所得で働いている労働者の生活が苦しくなる。働いても所得が少ない人ほど損をする仕組みになっていると思う。
少ない給与でブラック企業で働いていると報われない。経営者からは、従業員目線で見ると利益にならない仕事を大量にさせられて搾取される。
貰った少ない給与は、税金で持っていかれる。消費税が上がると低所得者の負担が大きくなるので、低所得者は政府からも搾取されることになる。
2重に搾取されると手元に何も残らない。こんな状況で、仕事を頑張ろうとは思えない。

仕事なんて程々の頑張って、「だるいな」と思えば辞める位の気持ちで仕事をすることが一番得なんでないだろうか。
ブラック企業でずっと働くより、仕事を辞めてた後は、好きなことをして、お金が無いなら最低限の収入を得るを繰り返す方が報われる可能性があると思う。

 

消費税について過去に書いた記事です。興味があればクリックしてみて下さい。

 

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