進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

給与が安い仕事にやりがいは無い

ラジオを聞いていると、通勤電車で「給与が50万円だけどやりがいが無い仕事と給与が30万円しかないけどやりがいが有る仕事がいいか」と言った内容の広告が出ているようだ。
通勤している人たちの多くは、定時帰宅したら30万円も貰っていないと思う。


この広告を見て従業員は「やりがい搾取だ」とか「通勤電車でこんなものを見ると気がめいる」言っている。
一方で経営者側は、「甲子園を目指す高校生は、土日も練習するのに、これが会社になるとブラックだと言われる」
「企画書を超えた仕事をする為に頑張っている」と言っているようだ。


僕は、「給与が50万円だけどやりがいが無い仕事」も「給与が30万円しかないけどやりがいが有る仕事」も無いと思う。
仕事のやりがいは給与で決まる。実際には、給与が50万円は30万円の仕事と比べると、やりがいは多い。
やりがいは、必要とされる仕事をした時に感じるものだとする。
必要とされる仕事は、高い価格をつけても売れる。例えばスマホは毎月1万円以上の価格でも契約して使う人が沢山いる。
大手キャリアは、収益が得れるので従業員に高い報酬を払っている。必要とされる仕事をしていれば、給与は高くなっていく。


また、経営者もその人にしか出来ない仕事があるなら辞められると困るので高い報酬を支払う。
必要な人には、転職されない為にも他社の求人より高い報酬になる様に設定しているはずだ。
なので、同じ職種で今貰っている給与より高い求人が有れば、必要とされていないと考えれる。
誰かに必要とされる仕事は給与は高いくなりばやりがいも上がる。なので、やりがいと給与は、比例する。


30万円でもやりがいが有る仕事といっているのは、経営者にとって都合がいいとしか思えない。
安い給与でも自信が必要とされていると勘違いすれば安い給与でも頑張って仕事に取り組んでもらえる。
そうなれば、経営者にとって利益を搾取するだけの都合がいい、社蓄になる。
やりがいを感じて仕事をしていれば、薄給で長時間労働をさせても、辞めることが無い。
社蓄は、会社にとって利用価値が無くなれば、一方的にリストラできる。


やりがいで搾取されるだけでなく、利用されることも有る。
記事の冒頭で書いた様に「企画書を超えた仕事をする」のは経営者の仕事であって、従業員の仕事ではない。
質が高い仕事を提供できる方法を考えて、人員や設備を用意が必要である。それらのことは経営者しかできない。
従業員が自力で企画を越える仕事が出来たとしても給与は増えない。それどころか、仕事の負担が増えるだけで、従業員にとって損失でしかない。
そこで出てくるのがやりがいだ。
質が高い仕事をしても給与が上がらなくても、やりがいがあるから良いとなる。
本来なら、質の高い仕事をした。多く仕事をこなしたなら、経営者は仕事に対して給与で答えるしかない。
給与を払いたくないから、やりがいで誤魔化している。
結果的に安い給与でも、やりがいが有る仕事だから頑張る価値が有るとなる。


また記事の冒頭で書いた高校野球の下りも、高校生が休日も練習できるのは、努力した結果が自分に返ってくる。
努力して甲子園に行った結果、プロになれる可能性が有る。なれなくても、野球に携わる仕事で生活が出来るかもしれない。それが出来なくても、趣味として体が動く間は野球が出来る。
本人にとって利点が有るから頑張れる。
仕事は、休日出勤したとしても、成果を得るのは経営者である。給与も増えない。
休日出勤や残業をした分給与が増えると思うかもしれないが、間違いである場合がある。
基本的には、長時間残業が有る会社では、残業や休日出勤前提の給与に設定してある。時間外労働をして、やっと他社並みの給与が貰える企業が沢山ある。
なので、休日出勤したとしても、成果を得るのは経営者だけである。

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経営者の言うやりがいは、従業員を搾取する目的以外に無い。だから、安くてもやりがいのある仕事が存在するかの様に言われる。そんな仕事はツチノコを見つけるより難しい。
実際に安くてやりがいのある仕事は無い。
仕事をするなら、給与の為と割り切った方が良い。仕事に給与以外を求めると、気が付いた時には、やりがい搾取されている。
最初から給与が高い仕事を目指すべきだ。給与が高ければ、やりがいも感じれるかもしれない。