進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

いい仕事をすると辛くなる

会社で頑張っていい仕事をして成果を上げたとする。精神論ではなくて、実際に利益をもたらしてとする。
経営者にも、実績を認められて、高い評価をして貰ったとする。
仕事は給与を稼ぐ為にしているので、冷静に考えると、仕事の成果は給与に反映されることが当然だ。
本来なら、いい仕事をした本人は評価だけでなくて給与が上がることを期待する。倍の利益を上げたなら同僚の倍の給与とまでいかなくても、倍に近い差は付くと考えるはずだ。
日本の職場は残念なことに給与に関する期待は、ことごとく裏切ってくれる。

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いい仕事をしたとしても、給与で報くわれない。報酬として給与を上げるのではなくて、難易度の高い仕事を任せるといった方法で報いる。
難易度の高い仕事をこなし続けても、役職が上がって更に難易度の高い仕事を任されるだけだ。管理職になれば、残業規制が無いので無制限に仕事が出来るようになる。なりたくはないが、嫌仕事が出来ない僕はなれなか。
給与は上がるかもしれないが、仕事の難易度や量が昇給以上に上がることになる。それに応じて労働時間も長くなる。管理職になっても時給が部下以下なら報われない。
間違いないことは、いい仕事をすると仕事がどんどん辛くなっていくことだ。
従業員自身もいい仕事をしても報われないことに気が付つくだろう。


しかし、経営者はいい仕事をしてもらいたいが高い給与は払いたくない。
そこで経営者は別の言い方をする。仕事の報酬をやりがいに置き換えることで、いい仕事をしてもやりがいが有るから、努力する価値があるなってしまう。
仕事の難易度が上がってもそれに応じてやりがいも上がっていく。仕事をする目的か給与でなくてやりがいであれば、納得して仕事が出来る。やりがいを目的にしている人の大半は、経営者に洗脳されているだろう。
一方で仕事の目的が給与である人は、いい仕事をするほど、辛くなっていく。


やりがいを強調する企業は信用してはいけない。やりがい以外にも定番としては、顧客の為、自己成長と言ったことを言う経営者は従業員をだまして安い給与で使おうとしているので注意が必要だ。
求人で「やりがい有る仕事」「やる気のある人にはどんどん仕事を任せる」と書いてある企業も、いい仕事にはやりがいで報いる方法を採用していると宣伝している様なものだ。
こうした企業では、いい仕事をしても給与は伸びずに、やりがいといった実利と実態が無いものが増えていくだけだろう。昇給は少ししかしないが、仕事ばかり増えていく。
やればやる程、労働者は損をしていくだろう。


いい仕事をして報われるにしても少数だ。
出世レースに勝ち抜いて役員になれば給与が上がり、努力が報われるかもしれない。そこまで到達できる人はほんの少数だ。
入社した企業が何十年後も残っている保証は無いし。会社が残っていても自分が続いているとも限らない。これらの条件を満たした上で出世となるとかなり少数になる。
仕事が続けれない状態になれば、若いころに苦労だけして、回収出来ないで終われる可能性もある。そうなれば、若い時間を仕事で犠牲して終わる。
出世するにしても、中年になってからになる。出世できる可能性は低いし、報われるとしても中年になってからになる。
よく考えて、割に合わないと思えば、いい仕事をしない選択も有りだと思う。


仕事を頑張るなら、すぐに報われる環境でするべきだと思う。
昇給の額を見て、どの程度仕事に尽くすか決めればいい。仕事は給与分までに留めておこう。