進撃の社畜

ブラック企業を全て駆逐してやる

会社に対して出来ることはないのか

早期退職を応募したところ予想以上に集まったとされる企業の経営者が、年頭挨拶で

会社があなたに何をしてくれるのかではなく、あなたが会社に何をできるか考えて欲しい

と言っていたことを思い出した。これは1961年にジョン・F・ケネディ大統領が就任演説で言ったことをパクっているだけだ。

あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。 あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。

これを会社に置き換えただけ。約60年遅れでパクっている。時代が違うのだから、当時は新鮮に感じたことでも、今となっては何を言っているのだろうレベルの話だ。例えば、60年前に最新だとされたいたファッションでも現代ではダサいと感じるみたいなものだ。

パクっている企業は、センスがない。従業員が会社に対してできることなんてない。従業員と会社の関係は雇用契約を結んで、決められた時間働く代わりに給与を貰うだけだ。単なる取引先なので必要以上のことはお互いにやらなくていい。そもそも会社のためになることを考えるのは経営者の仕事だ。その一環として定時までの時間内に労働者を効率良く働かせて利益を得る方法を考えるのが経営者の仕事である。それを従業員にお願いしている時点で経営者としての仕事をする気がなく、仕事を破棄していると従業員に伝えている様なもの。経営者が破棄しているのに、従業員が代わりに経営者の仕事をする筋合いはない。経営者が働かないなら、給与が安く権限もない従業員も働く必要がないだろう。従業員の給与は、決まった時間に会社にいることに対する信用にお金が払われている。そうとしか思えないほど安い、この考えは間違っていないと思う。それ以上のことをして欲しいなら、それ相応の給与を払えばいい。権限も与えるべきだろう。

従業員の会社でもないのだからやる価値もないと考えるのが自然だ。自分の会社であると思える条件を提示したら、尽くす気にもなる。仮に尽くさなくても従業員が損するのだから問題にならない。例えば、会社の株を渡しておいて、利益が出た時は配当を受け取る。株主総会に参加して、経営者に対して発言する権限がある。会社の予算の使い方に対しての意見できる程の権限があってもいい。現状だと何の権限もないので、会社に対して何もできないし。やっても給与が上がらないのでやりたいとも思えない。

「会社があなたに何をしてくれるのかではなく、あなたが会社に何をできるか考えて欲しい」と言っているが、逆である。従業員は今まで安い給与で文句も言わずに働いてきたのだから、次は、会社が従業員に何ができるか考えるべきだ。いい条件で働けたら、今の職場を潰したくないと考えて行動するはずだ。

現状だと従業員は「会社に対してできることはない」としか言いようがない。

 

時代遅れの年頭挨拶に気をつけろ。